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一周目・初感

率直な感想としては、非常にさっぱりしたゲームだなと思いました。
雰囲気や登場人物の魅力は楽しめるけれど、恋愛ゲームという感じはあまりしない。
なんせ相手が人形なので、男と女というより人形と人形師という関係性の方が強いのですね。
刺激がなくてある意味つまらないんだけど、逆にすごく理想的な気楽さを感じたりもする、不思議な共同生活でした。
シナリオは…これは、もしかして緋色と同じ人、なのかな?(・・)
文章も音楽もよく似てる。
主人公が自分の感情を冷静に分析して身勝手だと責めるところなんか、あら懐かしい…と思いました。
私には珠紀の方がずっと移入しやすかったけど、ハンナも真面目で落ち着いていて悪くなかった。
お話自体は、うんまぁそうくるだろうな、というセンを忠実になぞってきます。
意外性はない。けど、美しかった。
これさえあれば最低限の感動は得られるんだな、と随所随所で驚いた。
長くないシナリオ中で、計3回も泣きました私。
エミリー復活、グロリア様死去、解放場面。
女性キャラが特に泣かせる。どっちも可愛くて切ないんだ!(嘆)
得にエミリーは最高に可愛いです。
自作ドールということで、自分が初めて持ったお人形と重ねて見てしまって(プレイヤーは海外製キャストドールの大ファンです)壊れるところと別れるところではもう攻略対象なぞ目に入らず「エミリィィィィ!!(半狂乱)」って感じでした。
とはいえ、他のお人形も個性豊かですごく魅力的だった。
初回でジャックを攻略したのは出会いの場面が印象的で惹かれたからなんだけど、誰から手をつけてもいいくらい均等に好きです。
攻略直後「次はジルにしようと思うんだけどルディとウィルにも惹かれるんだよね〜」と云ったら「ほぼ全員じゃん」と身内に突っ込まれた。
攻略対象五名で各一個のEDって、少ないよね…。(寂笑)
あ、あと、人形に限らず全員表情が乏しいです。
声が絵から出てる感じがしない。クチパクが欲しい。

ウィルを目覚めさせるときは、注文したドールが届いてガムテープをびりびり破くときの高揚感と全く同じものを感じていました。(ファンタジィ台無し)
やっぱり自分のドールって嬉しい愛しい。
お茶淹れてくれるイベントがよかったなーvV
あそこで初めて「人形に惚れてしまう可能性」の危惧が胸をよぎった。
エミリーとのつんけんした関係が好きです。「凶悪人形」と「能面人形」。(笑)
ジャックは、見た目に反して子供っぽいところが可愛かった。
最も人形らしいというか、「泰継さんみたい」と感じるところがありました。
純粋で率直で、人の心を慮るということをしないタイプなので精神的に頼りがいがあるとは言えないんだけど、でも決して嘘をつかない安心感があった。詳しくは次の記事に書こうと思います♪
ルディは、真っ先に目を惹かれる人形です。金髪碧眼の王子様〜vv(うっとり)
初対面の挨拶の

「このように可愛らしいお嬢さんを前にしては、アーヴィン様ならずとも語るべき言葉を失ってしまいそうです。
「名乗るほどの者ではありませんが、もしその愛らしい声で呼んで頂けるというのなら、ぜひ『ルディ』と」


ってのがもーたまんなーいっvv(紳士大好き!)
実は冷めてるというか世慣れてるっぽいとこも好い!
ジルは、後からじわじわきました。
グロリア様との仲の良いやり取りが素敵にきらきらしくて、お似合いすぎてとても立ち入れないわ…(控えめな微笑み)という感じだったんだけど、愛憎うずまく後半の状況での操られっぷりがなんか!色っぽくて!(え)
正気を失った主を無言で受け入れる大人っぽさというか男っぽさというか、本当は従いたくない気持ちが目に現れてしまう優しさとかそれでも命令どおり微笑んでしまう哀しい性質とか、色んなバランスが無性に美しく魅惑的に感じられて……ぶっちゃけ、好みでした!(結論)
というわけでレディ・グロリアには申し訳ないが次は彼を狙う所存。
グロリア様の狂乱ぶりはただただ哀惜の念に耐えきれないという感じでした。
初めは心配半分不気味半分で接してたんだけど、

「…だって、同じ嘘なら優しい嘘がいいもの。ジルは私を裏切らない。家柄や爵位目当てで近づいてくる男とは違うわ。これほど美しい夢ならば、騙されていた方がずっと幸せだわ」

と云われた途端、どうしたわけか両目からどっと涙が涌いて出た。
なんて哀しいことを仰るのか…!!!(滂沱の涙)
アーヴィン様は精神科に連れてってさしあげればいいしミスターヴィクターには鋼錬とDグレを揃えて貸してあげればいいと思ったけど(オタク的解決法)、彼女に自分がしてやれることなんか何もない気がします。
「こんなこと、間違ってます!」と叫んだ後の答えにはこちらまで打ちのめされたよ…。

「そんなこと、わかっているのよ。それでも、私は戻りたくない。あの現実に」

あ・あ・あ・あ・あ……。(涙涙涙)
とはいえ、「やっぱりあなた、ジルが好きなのね」という発想の飛躍ぶりにはポカーンとさせられました。
やっぱりって、これ以前に一、二度会っただけなんですが何故そんな思いつきに…?!(あわあわ)

予約してないのに何故かついてきた予約特典CD(ソ○マップで買ったので店舗特典と間違えられたのかもしれない)も聞いたのだけど、思いの他興味深い内容で楽しめました。
ウィルのモノローグがいかにも人形らしく神秘的で好かった。
それから、再会したジルとルディの親しげな会話の中の、

「そうだな。美しい貴婦人だよ」
「君よりも?」


というユーモア漂うおしゃれなやり取りが好きです。*^^*

明月圭・トゥルーED

やっぱり名前変更できなきゃ駄目だぁと思い知ったルートでした…。(苦笑)
圭さんと主人公がラブラブになればなるほど、集中力が失せていってしまって――圭さんのときも拓哉先輩のときも、「陽菜」と名前呼びになるところで「ここはときめきどころだ」と脳が察知はするのだけど、自分と縁もゆかりもない名前にさすがに心までは反応できず、想像力貧困な者に名前変更機能はやはり不可欠なのでした。
どんどん優に肩入れしてっちゃうんだよねぇ…。
優が好きだからというのもあるけど(『では、ごきげんよう』とか『御心のままに』とか、ずる賢い口調が生意気で可愛いったら…)、感情移入してないというのも大きくて、EDは正直後味悪かった。
なんで子供の優が全ての泥をかぶって和平のきっかけを作らなきゃならないのかと、理不尽に感じてしまって。
そりゃ彼のしようとしたことはシャレにならないほど無残で独りよがりだけど、客観的に見るとなんかこの子ばっかり汚れ役じゃない…?と。
憎悪を持ってて一番辛いのは大抵怒ってる本人で、その怒りの根底はただの純粋な悲しみであって、優なんか自分が生んだわけでもない悲しみに生まれたときから浸されていて…それなのに、とどめを刺されてエンドロールなんて、可哀相すぎる。
本気の憎悪や殺意を覚えた経験のない幸せ者には所詮解せぬ感覚だろうが、子供が犠牲になる結末なんてせめて虚構では、嫌だ。

が、今回も逸話がやはり面白かったです。
片瀬さんも五年前は優と同じ暴走せんしてぃぶぼーい(憲吾君語録)だったとか。
「父さんが九艘の郷まで追いかけて寸前で止めた」って、太刀に選ばれる人はどうしてこう血気盛んなのでせう。
似てる優をほっとけないわけだ。
コミックや2では仲良く見える一謡メンバーが、水旋の時点ではてんでバラバラなのがある意味新鮮です。
涼さんのことも、「ここ数年口をきいたことがありません」と圭さんに聞いてびっくりした。
つまり緋の記憶でのあのぎこちない会話は、あれでも進歩した形だったという……ね、根深い…。
でも、恋愛が進むにつれて、仲良くなくても兄弟だなぁと感じ入らずにおれないものがありました。
戸惑ったような笑い方とか、「実は…あなたのことを考えていて、気がついたらここへ来てしまっていました」「…自分でお誘いしておきながらこんなことを言うのも変ですが、いいお返事をもらえるとは予測していなかったので」って馬鹿正直発言とか、なんの脈絡もなくプレゼントをくれる率直さとか、気持ちを自覚すると独占欲と行動力が急に強まるところなんか本当によく似ていて、しょっちゅう涼さんを連想させられた。
そんなそっくりの扱いを受けながら、ああやっぱり私には涼さんなんだ、とかえって強く意識させられていたのは不思議です。
なんとゆーか……圭さんは綺麗な人だった。本気で優しくて落ち着いててまっとうだった。
誰かを傷つける太刀なんか持ちたくないし、純粋に愁一さんの役に立ちたいし、主人公が離れていくのが怖くて太刀のことを告げられなかったという種類の弱さはあっても、気質的に加害者にはなり得ない。
いつも公平で取り乱さず、余計な欲を持たない。
でも涼さんは、プライドが高い分脆くて歪みやすくて、自信がある分、欲もあって、同じく不器用で誠実で真面目でも、圭さんにはない押し付けがましさと紙一重な「我」がある。
そこにどうやら私は惹かれるのでした。
溜めているものを全部吐き出させて、受け入れてあげたいと渇望させられる。とても人らしくて愛しいと思う。
もちろん圭さんも好きだけれど、(私の)恋の相手ではなかったんだなぁ…。
ただ終始、愁一様視点で「面白いヤツ」と好ましく眺めていました。
この二人の関係、好きだな〜…。
「好きなのか…?彼女のこと」「………はい」という会話の後、深く嘆息して愁一の言った台詞が好きでした。

「…ひとつだけ言っておく」
「………はい」
「何があっても、俺だけはお前の味方だ」
「愁一様……」
「だから、お前の思うようにやれ。お前の意思は俺の意思だ」


父親が息子を励ましてるみたいで(笑)微笑ましい。
ラストは片瀬さんが新当主付きのハンターになって、圭さんはお役御免になってしまったけど、このふたりにはずっとベストパートナーでいてほしいなぁ…。

そろそろ傍観者でいるのがつまらなくなってきたので、一度2に戻って自分で動こうと思います。
狙うは水季様だ!気合!(嬉)

桐原拓哉・トゥルーED

拓哉先輩攻略成功。
最初に愁一さんをあっさり信用したので途中シナリオがおかしなことになったけど、攻略情報を見てやり直したら辻褄があいました。
おもしろかった……。(茫然)
九艘側の苦悩というのを全っ然わかってなかったんだなァァ…と痛感。
無病無傷で長寿を全うできる九艘が、こんなに弱い立場にあったなんて。
まず、力が覚醒した後の貴人さんと正継さんの電話のやり取りにたまげた。

「一謡がどういう形で関与してくるかもわからない今、一刻も早く保護しなくては」
「…この郷に、ですか」
「他に場所がないでしょう。外の世界では一謡に狩られるだろうし、九艘の血を持つ者は人の間では生きられない。残りの生涯、この郷で生きていくしか彼女に道は残されていませんよ」


さらっと何を。(呆)
そそそんなに一謡は野蛮な一族じゃありません!見た目は同じなんだから、気をつけてれば別に外で暮らしても平気でしょう!
と、昨日まで一謡のハンターだった身には大袈裟に思えて仕方ない考えが、当のハンター達の言動で徐々に真実味を増してくるのでした。
特に片瀬の一謡は九艘を狩るためにいる。そう教えられなかったか?」には驚愕した。
なんつー大雑把な言い方をするんじゃお前…!!(冷汗)
当然優も「手の届く場所に憎き仇がいるとわかっていながら、じっとしていられるほど我々は腰抜けではありません」と存在意義が既にハンター=「九艘狩り」。

「あれは俺の獲物だ。邪魔するなら相手になるぜ」
「お前も九艘を狩りたいんだろう?だとすれば、僕と目的は同じはず」

ハンターは殺し合うことに疑問なんか持たない。そんなことに疑問を持ったヤツは、ハンターになんかになってない!水断刀を持ってる以上、九艘を駆り続ける。それだけなんだ!


太刀に選ばれるという名誉にあったからには、その剣の最たる使用目的である「九艘殲滅」を行いたい…というのはわかりやすい思考プロセスではあるのだけど、九艘の身で聞くとハンター恐ぇぇぇ…。(震)
大体、2では「狩る」「狩られる」という表現自体聞かなかったような。
どちらかというと「無敵の九艘に殺されないために、一謡にはこの剣しかないのだ」と、一謡の方が不利なイメージで認識してました。
それが先輩の忠告でガラガラと崩れた。

「お前の前に一謡が現れたとして、それが太刀を持たない一謡ならば、それほど危険じゃない。だが太刀を持つ一謡が現れたら、それはお前を狩ろうとしている存在だ。全ての九艘は、一謡に狙われ続けている」

更に正継さんの説明で、「九艘はほとんど隔離状態で暮らしている」必然性、一謡だけでなく人間をも避けなければならない九艘の悲しい現状がガツーーンとぶつかってきます。

「死は神様から贈り物だ。肉体的苦痛が限界に達すれば、人は死ぬことができるだろう?死の瞬間は大量に脳内麻薬が出て、苦痛から逃れさせてくれるという話もある。人間にとって、死は救いでもある。だが、九艘は死ねない。どんなに切り刻まれようが、地に埋められようが、炎に焼かれようが、死ぬことはない。
「九艘にとってもっとも恐れるべきは人間だ。同族の者なら、九艘の、または一謡の扱い方をわかっている。だが、人間は違う。同じ外見をしていても、いや、同じ外見だからこそ、異種族に対して人は残酷だ。いくらでも我々に対して惨い真似をするだろう」


実際に八百比丘尼は、天泣の力を思うままに操れない故に権力者に背いたと疑われ処刑されたり、力を別の勢力に奪われることを恐れて捕らえられたりを繰り返していたとか。
死ねないのに、焼かれ、首を跳ねられ、胴体をばらばらに斬られ…。
あなおそろしや…………。(蒼白)
そんな怖い話を聞かせたがらない拓哉先輩に正継さんの返した言葉が、シンプルだけれど、「水の旋律」「緋の記憶」どちらにも共通する、ひとつの重要なテーマに思えました。

「拓哉。知ることを恐れていては、人は強くなれない

これは2のきらが発した、現在のところ私が一番好きな台詞に通じる。

でも私は、知りたい。そして、乗り越えたいんだ

うんやっぱり、私はきらが好きだなぁ…。*^^*
プレイしてみると陽菜もいい子なんだけど、私にはきらの方が同調しやすい。
陽菜はおっとーりまったーり、のんきでちょっと天然入ってるのがチャームポイントな感じで、自分が感情移入するより客観的に「面白いなこの子」と思っている方が、自分には簡単でした。
拓哉先輩に「スカートのチャックが開いてるぞ」と指摘されて、「きゃあっ、やだあ〜〜!」と悲鳴をあげたりとか。いい意味で脱力させられる。
現実的に自分だったらそんな可愛くしてられないもんなー…ウソ!と叫んで嘘とわかったら後ろはたいてる。^^;

恋愛面のイベントでは、一緒にカラオケに行くやつが印象的でした。
いつも誰と来るのかと訊かれて、「ひとりで熱唱してます」と応えるやつ。
「……ひとりで?」「はいv」
「……カラオケルームで、か…?」「はいv」
「………………」「あの、なにか…?」
「…奥が深いな、お前」

笑かす…。(爆)
陽菜だけでなく、拓哉先輩も思っていたよりずっと可愛い人でした。
「自分や、お前を可哀相だと思う感情に流されて突っ走ったら駄目なんだ」とか「…泣くな。俺、慰めるの下手なんだよ」とか、不器用なりにかけられる言葉をなんとか探してくれるところが好きだった。
ふたりの関係には、第三者的にときめきました。
相当独特で抜き差しならない状況の中で、おっとりした陽菜はひたすら素直で人懐こく、先輩が徐々に罪悪感や義務でなく、可愛い妹に仕方なく付き合ってやるお兄さんのような自然体になっていく。
九艘の郷に入る直前、「一つだけ覚えていてくれ」と先輩が語りだす場面が素敵だった。

「何があっても、俺はお前の側にいる。たとえお前が許してくれなくても、お前の為なら、お前が自由に生きていく為になら、俺は何だってする」

この兄貴めいた身内っぽさがけっこうツボだったよね…。
お互い以外選びようがないような因縁めいた関係で、「7歳のときにお前以外の相手とは恋愛ができないようになっちまった」というちょっと諦めめいた(笑)EDの台詞に納得。
コミックを読んだせいで過去の事情を知ってたので、

「事情の説明はしてくれないのに、心配はしてくれるんですか?」
「そうだ。俺はお前を護る為にいる」


というやり取りなんかに、拓哉の立場の真実味と陽菜の立場の喜び、両方同時に感じられました。
2でも思ったけど水旋は過去の記憶をプレイヤーに根付けるのが上手い気がする。
無理がないというか、非常に「ありそう」で夢々しくないというか。
エブリデイマジックといったか……現代にある幻想部分のリアルさが見事だと思う。
そのせいで性格的には重ならなくても、陽菜の立場で考えるのがラクで楽しかったです。
九艘の郷が燃えだしたら本気で「水ーーッ!!」と念じてしまったし、水琴おばあちゃんに会えたときは本気で感激した。
最終的に、2で圭さんが「我々一謡にも大切な人」と陽菜を称した意味合いをやっと理解できました。
確かに和平になくてはならない、言わば九艘側の水断刀のような存在だ…納得…。

そんなわけで(?)次は圭さん狙いでいってみようと思います!
1は2よりずっと短いから、心構え的にやりやすい。

水の旋律・初感

妹が買ったので恐る恐る手を出してみた〜…ら。
主人公が拍子抜けするほど続編のイメージと違ってた。(・・;)
例えればGSの主人公なみに色づけが薄いです。きらちゃんより薄い。
これで名前変更機能がないのが心底不思議…白石陽菜という名前になんか設定に絡む意味があるのだろか…。
私は言葉の持つ力やそこに宿るものに神経質なほうなので、恋愛ゲームとして出すならやはり名前変更できなきゃお話にならないと思います。
例えデフォルト名でプレイしても、それがあるのとないのとではキャラと自分の心の距離が全然違う。
なんというか常に、「この子はあなたじゃありませんよ」と制作側に拒絶されてる気がするんだよなァ…。
そもそも続編で嫌なイメージがついてしまった名前なので、今も出来ればあまり耳にしたくないのだけど、陽菜ちゃん陽菜ちゃん呼ばれてるうちに段々、少しずつ慣れてきました。
可哀相に、なんで2であんなお姫サマにされてしまったんだかね…。^^;
プレイしてみると、自分の口調やインテリアの趣味や興味の方向(民俗学とか)はきらよりむしろ陽菜に近いので、先入観を持たずこの子になれたらどんなによかったかと…。かえすがえすも惜しまれる。
つーかね!水琴おばあちゃん!!式部さんのおばあちゃん!
2では亡くなっていたし、こんなふうにコンタクトを取れるとは思ってなかったのでびっくりしました。
もっと豪胆な、孫の尻を叩いてそうな威厳たっぷりのイメージを持ってたけど、なんとも優しそうなおばあちゃんで……彼女に「陽菜ちゃん」と呼びかけられると、自分の伯母や祖母を思い出してふにゃっと気が和らぎます。とても懐かしげな存在。
それから仁美が非常に親しみやすい存在で驚いた。
これは単に立場による視点の違いだと思われます。
前は「なんか騒がしい人」としか認知していなかった(というか横の存在があったので好印象を持てなかった)のに、幼馴染として見るといい子〜。
日本人形みたいに綺麗(by主人公)なら、2で陽菜ばかりちやほや飾り立てずこの子を少しは優遇してあげればよかったのに。2の陽菜はいくらなんでも装飾過剰です。
更に憲吾君も印象全然違う。思っていたより普通の若い男の子だった。
ぶっちゃけ好みじゃないので好意的な言葉や誘いを受けると「あー…うん…」みたいな歯切れの悪い返答しかできないんだけど(ごめん/笑)、この三人でいる時間はほのぼのしていて心地いいです。
それから京にぃは、もうキャラ自体違って見える。
うちでは「ムーミン」の異名で呼ばれる彼ですが、水旋ではその癒し系度が下がって代わりに不思議系度が上がってる気がします。
言うなれば学プリのジロたんだろか。淡々としてて何を考えているのかイマイチ読めない。
この時はきらや好春の前でもこうなのかなぁ…。(・・;)
あとはー……愁一さんに「白石」と名字呼びされてビビりました。
意外と気さくですね王子。まだ初対面で「かわいいね」とか言わないのは若いから?
傍らにいる圭さんは完全に「お付きの人」と化していて(2に比べて表情が乏しいせいか)印象が薄いです。
片瀬や九艘連中も見て思ったけど、水旋は立ち絵が……歪んでるといっちゃ失礼なんだけど、あまり端整でないように感じる。
口パクもないし、ビジュアル面からの魅力はちょっと捉えづらいかもしれない。
どっちかというと大学生になった彼らのほうを攻略したかったかな…。
ただ、優は可愛い!!
子猫をモデルに描きましたかと勘ぐりたくなるほど猫っぽいのです。
ちっちゃくて毛がフサフサ立ってて、目がキランと大きくて鼻とか頬とか突いてやりたい愛らしさ。
怒ったら爪たててフギャーーとかいいそう。(笑)

とりあえず初回は攻略情報を見ず適当に進めてるんだけど、特に攻略したい人がいないのでまずはスタンダード(?)に拓哉先輩を狙おうと思います。
彼も貴人さんも異様に冷たいんだけど…今まで、貴人先生の態度が悪いのは自分が一謡だからだと思ってたのに、九艘の身で会ってもこうだとは予想外だったな…。
さらっと一周いってきます。

柏木好春・トゥルーED

無理矢理ED迎えました。
二度とやりたくないルートでした。(にがわらい)
先にクリアした妹がED後珍しく声を荒げて(滅多に怒らないおっとり娘)「あのウザ女あり得ない」「とんだ茶番に付き合わされた」と毒づいていた意味が身を持ってわかっちゃったサ……友達どころか二度と顔を見せるなと唾でも吐いてやりたかったわ……v
気分が悪くなるので京にぃと彼女に関しては忘れることとする。

遮那が意外といいお兄さんでびっくりでした。
そらあんな可愛い弟がいたら愛さずにいられなかろうと思うけど、「兄上を刺して」とまで言われたら愛ゆえにキレてしまうことだってあり得ただろうに…。

「お前は選んだ。人として生きることを。……私にはできなかったことだ」

これぞ無償の愛。清々しい結末でした。
余談だけど死にかけの好春が優に対して謝罪した台詞の、「ね……そう思わない?」ってところがめちゃめちゃ可愛いイントネーションできゅんときた。
それから一謡メンバーの終わり方も面白かった。
というか片瀬さんの愁一さんの真似が。(笑)

「あの王子様ヘアーきらきらさせながら、『やっぱり使えないなぁ、片瀬は』とか言うんだぜきっと。
「おい優。お前も黙ってないで何とか言えよ。お前だってきっと愁一に言われるぜ。『頼りないのは、身長だけじゃなかったんだな』とか」


声は似てないけど口調が…!確かにあの人は王子だよね…!(爆)

ラスト、ちぃ姉からプロポーズしたのに驚いた。
でもそれがごく自然で、拘りのない、幼馴染ならではの関係がすごく光ってました。

「私達は、本当の家族になるの。だから、ずっと一緒にいようね。好春」
「……うん。家族になろう。そして、ずっとずっと、一緒にいよう」


「家族になろう」!
未来にぱあっと青空が広がったような、爽やかなED。*^^*
さて次は水季様かな…今回みたいなトラップがなきゃいいんだけど…。

柏木好春ルート開始

八百比丘尼の庵に行くまでやったんだけど……心中すげー複雑でぐちゃぐちゃです。
今回のルートは兄弟との絆をとても詳細に感じさせる、かなり引き込まれるシナリオで、その分余計な感情も生々しくて大変。疲れる。(苦笑)

まず好春がかーーわーーいーーいーーよーーー。
異常にマメにかまってくれるので「この子ってばもしや学校でいじめられてるんじゃ…」と冷静に心配だったけど(笑)、慣れるとひたすら愛しいです。
日下部先輩に迫られてどん引きしてるところとか京にぃとの仲を鋭く見抜いて主人公の為に憤るところとかしょげてるとことか拗ねてるとことか照れてるとことか、どこもかしこも可愛くてもー溺愛めろめろ。
声優さんの演技もすごく素敵。
「…シスター」「はい」「そうだね」「…うん」「…ごめんなさい」という受け答えひとつにも感情が優しくのって、メロディになっている感じがします。
植物を育てるのがうまいの納得…日々これに歌いかけられていたら花も応えたくなるでしょうよ。
それから彼やシスターや京にぃの語る思い出がどれもリアルに兄弟らしくて、自信を失ったり寂しくなったりする都度、じわじわと染み入ってきます。
シスターの教えてくれた京にぃとの出会いは切なくて暖かくてなんか泣きそうになったし、好春との出会いは絵本のようで、ちぃ姉の叱責が本当に自分が怒鳴ったもののように感じられた。

「血はつながっていなくても私達は家族で、ここはずっとあなたの家なのだから。必ずつながっていることを忘れないで」(byシスター)
「そうだね。僕達にこの後、どんなことが起こったとしても、この十年の思い出は、絶対変わらないもんね」(by好春)
「一番重要なのは、お互いのことを大切に思う気持ちだよ。ね、それを忘れないで」(by京にぃ)

中でも、京にぃが「もしかしたら僕達は、本当に血のつながりがあるのかもしれない」と推察する場面で異様に感情が動きました。
それはないとプレイヤーは知っているのだけど。

「本当の兄妹なのかもしれないってこと?」
「うん。そうだったら、僕は嬉しいけど」


と微笑まれた直後、かーーーっとなんかせりあがってきたー。///;
ちぃちゃん的にはガッカリするべき発言だったのかもしれないけど、愛の言葉はゲームの性質上聞き慣れててもこういう言葉は滅多にもらえないものだから…予想だにせず…いやー意外と照れるものでびっくりしました。
嬉しいもんなんだなー肉親に望んでくれるなんて。
更に今までと違って、両親の真実を教えても京にぃはたじろがなかった。

「僕らの両親は、それに巻き込まれただけなんだ。たまたまその場に居合わせて、それぞれの役割を演じさせられたに過ぎない。だけどね、ちぃちゃん。その子供である僕たちまでもが、それに巻き込まれてはいけない」

一体今回はなんでこんなにしっかりしてるのでせう。
まるで予想済みだったような冷静さ。・・;
けどここまで理想的な兄兼初恋の人だった分、「陽菜ちゃんは僕が護る!」といきり立たれたときは正直サクッといきたくなりました。(物騒)
ヒナチャンヒナチャンうるさい。
これだけでもゲームを続行する気を殺ぐのに充分だったのに、この後も白石サンがさらわれれば安曇先輩が白石白石騒ぐし、庵に向かえば片瀬さんが白石目当てで馳せ参じているし、ついに我慢できなくなって昨夜はコントローラーを投げてしまいました。
その後もムカムカして眠れやしなかったのでなるべく今も考えないようにしているわけだけど、結局、あの女はなんなんですかね?
足手まといのくせに出しゃばってそれでちやほや護られてどこのお姫様?(失笑)
拓哉先輩には過保護にされて本屋の兄ちゃんにはまとわりつかれて京にぃには憧れられて?圭さんには尊ばれてるし町を歩けば際限なくナンパされて困るって?挙句の果てに片瀬さん?しかも「他に男がいる」?
だったら大人しくその男ひとりに護られてればいいものを足しげく本屋に通って、たまりかねて主人公が告白しようとすれば図ったようなタイミングで現れて、「あんまり来るとご迷惑かしら?」って…。
もはや「ヒナちゃんなら大歓迎だよ!」の一言をねだってるようにしか聞こえないんですけど。
これがせめて日下部先輩か誰かであり得ないモテ方をしてなかったら気にならないけど、よりによって白石サンなのがたまらない。
あんな作り物みたいな偽善的な人間のどこがいいのだか…このひと、内心で絶対つけあがってるよ…敬語を止めろだの下の名前で呼べだの妙に主人公に近づきたがるのが、"私はイイ子だから皆に可愛がられるの"と思い込んでるふうで気持ち悪いったらない。
やたら賛美されるのが、若紫――紫の上みたい。
男の理想を寄せ集めました、欠点なんかありませんみたいな。無邪気で控えめで多少嫉妬深いのも魅力のうちみたいな。
もう―――取り殺したい。(コラ)

すみません口が過ぎました。(今更)
さておき。
半端な態度を取り続ける京にぃに対して好春がキレる場面は泣けました。
主人公にはひたすら優しく「こっち向いてよ。泣いてたっていいから。怒ってたっていいから。その顔を僕に向けてよ。僕が全部、受け止めるから」と呼びかけて、京にぃ本人を前にすると怒鳴る怒鳴る。

「それがどんなに残酷なことか…どんなにちぃ姉を苦しませているか、あんたにはわかんないのかっ!!!

ほとんど慟哭です。
私は自分の為に泣いてくれる人より怒ってくれる人のほうにぐっとくる傾向があるので、これはたまらなかった。
悲しみの同調には哀れみが雑ざるけど、人の為の怒りは純度100%、「あなたが大事だから!」という気がするのよね…。
後日本屋で仲直りをするときの、「信じてるよ。京にぃのこと」という言葉が真摯で印象的でした。
それにしても京にぃ、主人公の気持ちに一応気付いてはいたのね…。(苦笑)
元から態度の優しい人だから今更つき離せなかったんだろうし、そのうち他に好きな人ができるだろうと楽観的に構えていたんだろうけど、主人公の切迫ぶりを間近に見てきた好春には我慢できなかったんだなぁ…。

「僕の側にいてよ。僕が京にぃの10倍も100倍も、優しくするから…」

には相当くらくらきました。
あえて京にぃと比較するところがうまい…後から後からフラッシュバックされる好春の言葉が、それまで受けてきた京にぃのそっけない言動といちいち照らし合わせられて、情けないほど有難みを思い知らされるのです。

「僕だったら、絶対、ちぃ姉に悲しい思いなんてさせないけどな…」
「ずっと、そのままでいてね。そして、ずっと、ずーっと、一緒にいよう?ね?僕、ちぃ姉のこと、だいだい、だーい好きだから!」
「1年に一度、一晩しか咲かないんだよ。だから、どうしても、ちぃ姉に見せたくて…」
「そうだよ。僕がヤキモチ焼くの、おかしい?ちぃ姉は素敵だから、いつどんな男にさらわれるかって、僕、いっつも心配してるんだよ!」
「僕をあんまり心配させないで。お願い、ちぃ姉」


いつだって一番に考えてくれた。心の動きを的確によんで守ってくれた。
笑顔でかわす京にぃとは違う。
好春の笑顔はいつも真っ直ぐで、安心させよう、喜ばせようと必死で…。
だーーーーーーーーーーーーーっと。(号泣)泣ける泣ける。泣けるんだっての…。

設楽優・トゥルーED

すんげぇ面白かったッ…!!(打震)
やーなんかもォたまりませんねこのドロドロ感。
恋愛面も画面を直視するのが恥ずかしくなるほど甘酸っぱかったし、途中で「水の旋律〜幻沫謡〜」を読破したので周囲の感情の動きまで赤裸々に分ってものすごく楽しめました。
血清のことが知れた直後の混乱とか、水季様の真意とか…あと、穏やかになった雅さんの様子に心底ほっとした。
コミックの狂人ぶりはホント痛々しかったから。

優、最初は「顔は可愛いけどこの世間知らずぶりは度を越してないか…」と面白がってたけど、漫画を読んだ後は「何とかしてこいつを幸せにしてやらねば」と使命感に燃えずにいられませんでした。
可愛かった〜〜〜皆が可愛がるのすごくわかる。「可愛い」より「愛くるしい」と言いたくなるほど可愛い。
すぐ激昂する割にすぐ謝るし、言葉に詰まるともごもごどもって結局黙っちゃうし、意地っ張りのくせにものすごく素直で人の気持ちに敏感なバランスが、新しいヤツ…と驚かされてばかりでした。
クールなツンデレだけどプラスの感情を隠さない。シャイだけど正直。エエ子や…。(愛)
幸せを星に例える話が切なくて、その分きらの「自分が光っていたら、いつか誰かにその光が届くかもしれない」という希望やEDの「流れ星」の話が幸福感たっぷりに際立っていました。
それとED間際の、京兄に真相を告げる場面が切なかった〜。><
「教えてくれて、ありがとう」「ちぃちゃんは泣き虫だなぁ」と言える京兄はやはりカッコよかったです。

嬉しかったのは、別離謡の超便利な使い勝手がわかったのともうひとつ、「ここんとこどうなんだろう」とずっと思ってた主人公の感情が出たこと。

「絶対に、この太刀は……渡さないっ。この太刀が、私と一謡を繋ぐ、証なんだ……!」
「でも……その太刀は、私が、一謡の、証だって……そう、加々良さんが、言ってたんだ…」
「…私、太刀をなくしてしまいました。もう、ここにはいられません。…ごめんなさい…」
(……ホームに、帰ろう……新しい家は、もう……ないんだ……。あそこには、もう……行けないんだから……)


こういうの待ってました…!!
初めのうちや涼さんルートでは「剣に選ばれた意味があるはずだから」「両親のことを知りたい」という理由のほうが表に出ていたんだけど、それよりも自分と繋がりのある人たちが見つかったという事実は、血縁者のいない彼女にとってものすごく大きいと思うのです。
巻き込むこと、戦わせることに彼ら(特に圭?)は消極的だけど、彼女自身はむしろ一謡の中に入ろうと必死で、そこがプレイヤーとして最も感情移入しやすいところだったのです。
そのへんを当の一謡の人々は察してくれないけど、ずっと戦いに参加するのを止めてと懇願していた好春はさすがに正確に見抜いていて、あああ〜この子が大事なのに大事なのにとただでさえショックだった場面で気持ちをぐらぐら揺らされました。
「家族が欲しくて寂しがってたちぃ姉の気持ちを利用したんだ」というくだり。
好春は……もうどうすりゃいいんだか……あれで26歳というのにまずぶったまげたわけですが……設楽君もダブりだったし、結局年下キャラはひとりもいなかったのね……。

「どうせ手に入らないなら…抜け殻でもいいから、僕の側にいてよ。一生、大切にしてあげる…」
「僕はちぃ姉とずっと一緒だった。…ちぃ姉が望むなら、これからだって、ずっと一緒だ。それだけは、忘れないで…」


と言う冷ややか〜な響きに鳥肌が立ちそうでした。
あの手の色気に弱いんだ!!(エエ?)
ただでさえあの子大好きなのに、ああも求められたら悪と知りつつついて行きたくなるじゃないか。
事情の複雑そうなキャラなのであえて楽しみに取っといたけど、次は彼狙いで行こうかなぁ…っていうか遮那と水季さんにそれほど食指がわかないってのもあるのですが…特に遮那…。

優ルートで印象的だったのは、優の家でひとりきりで過ごした一夜でした。
片瀬さんが出て行く前の、

「じゅ、10年前から、ずっと監視、してたって…」
「おいバカ、泣くんじゃねぇよ」
「こっちだって、好きで泣いてるわけじゃ、ないよ」
「そ、そりゃそうだが……」


という会話は結構涙腺にきた。
太刀を失くして一族に入れなくなった上、兄弟と思っていたふたりをいっぺんに失って、もうなんにもない。まっさらさら。
夜が明けて、インターホンの音を聞いて扉を開けたときの茫然自失感はまだ鮮明です。
涼さんの姿を見た途端、どっと力が抜けて抱きつきたくなった。弱りきってた。

涼さんだけでなく、優ルートでは片瀬さんの魅力が存分に発揮されていました。(余談だがこの人と愁一さんは是非とも2で攻略したかった…)
特に良いな〜と思ったのは、水季さんの庵を優がケータイで訊く場面。

「……ありがとう」
「…よせよ。雨が降ったらどうしてくれんだ」


こういう関係、男同士ならではって感じで素敵…v
そして男同士といえば、やっぱり優と水季さんの再会場面は感動的でした。

「…私ともう一度、友達になってくれますか?」

この台詞は、漫画読んでなかったらここまでじ〜〜んとこなかったと思います。
よかったなぁ優…水季さま…。(感涙)
けど一謡ルートにいると尚更わかるんだけど、私は涼さんがよっぽど大好きなようで、姿を見ると無性に声をかけたくなります。
あの冒頭の、好春に一本取られる場面が好きで好きで…。(笑)
「約束は、約束ですから…」とかもう最高です。
嫁にもらってほしい…!お料理もお行儀も頑張るから…!(懇)

式部吉乃・トゥルーED

初プレイで一番率直に「この人面白そー!仲良くなりたーい!」と思わせてくれたのは彼でした。
軽いけどその分とっつきやすくて、なんといっても喋り方がいい。
深刻な場面が続いても、あの口調で一言喋りかけられると気が抜けます。
さすが長髪王子からオカマ男子高生まで幅広くしかも違和感なく演じきるプロフェッショナル、岸尾だいすけさんだよ…正に、やる気のないナンパ男そのもの…。(ごく)
特に出会い頭の、発光する紋様を見て言った一声、「おや、キレイに光ってるねー♪」は格別で、何度聞いても「アナタ九艘ですよね…?」と確かめたくなります。
なんなんだその敵対心どころか驚きの欠片もない反応は。
「ウソのつけない身体みたいだねー」とか「だってオレ、実戦部隊じゃないもん」の気抜け感や、涼さん攻略中だったか、「あははははは」って笑い方の絶妙な抑揚と裏声、忘れがたいです。
こんな面白癒し系を愛せずにいられるものか。
それでいて、「ちぃ姉、今ちょっとポーッとなってたでしょ!」と弟分好春に危機感を抱かせるプレイボーイなのがナイスバランス。
ただの美形モテ男だったら近づきがたいけど、プラス、隙だらけの無気力青年なら話しやすいし、「主人公には別に好きな人がいる」という特殊設定が今回のルートではすごく活きてたと思います。
他に好きな相手がいるからこそ自然に振舞える――って、あると思うのよね〜。
触られてもからかわれても見つめられても、緊張しすぎないでいられるというか。
そしてイケメンナンパ男というものは大体、自分を見ない女に弱いものです。
日をますごとにどんどん率直な言動、素の表情を見せるようになる彼がなかなかリアルでした。
このゲームは戦闘や日常のイベントが単調で長いけど、その分相手との関係の変化が唐突でなくて良いと思う。

面白い面白い言ってるけど、彼の通常笑顔(目を開けて口をニッとしてるやつ)や、ラストに出てくる巫としての仕事ぶりはマジでカッコよかったです。
特に「…この数珠に封じられた、式部彩女の遺言を受け取りました。150年前も今回も、あの男が黒幕。あれを倒せと、この数珠が言っています」と告げるところ、わーー(*・・*)と思った。
基本的には女性が継いでいく巫女の家系ということで、吉乃と女っぽい名前がつけられていたり、時々口調がカマっぽかったり(笑)するのだけれど、それだけでなく彼の面立ちって、多分どこか中性的なのかな。
「亡くなった彩女さんの表情にそっくり」という当主の指摘に、アラッとときめいてしまいました。
カッコイイというより、綺麗な人なのかもしれない…。(惚)

でも、最初から最後までやって最も頭に残った言葉は、
「お嬢ちゃんはお嬢ちゃんなんだから、他の誰かと比べてクヨクヨするより、いつも通りピンと胸を張ってなさいって」
というものでした。
簡単な励ましだけど、式部さんってキャラはこの難しさを心得てる人だったと思う…。
なんというか。
式部さんはわかりやすい人でした。
「やる気も能力のうちでしょ。それなら、まったく持ち合わせてないですって」って怠け者っぷりもだけど、得に人の嫌い方に共感した。
嫉妬で憎む。妬む。恨む。
私がきらの立場だったら、陽菜相手に取るだろう態度そのもの。
あの前作ヒロインは、京にぃのことがなくても絵に描いたような嫌いなタイプです。
優しくて可愛らしい、飛び出すぎないから排他もされない、人気者。
例え自分が彼女より容姿端麗で人望を集める存在だったとしても、否だからこそ、そういう存在は癇に障る。
味方がたくさんいていいわね?愛されて当然ね?でもそれは、自力で得た美点じゃないでしょ。大事に育てられたから持ってるんでしょ。私の苦労なんか知らないでしょ。
こういうのは、相手に責任があろうとなかろうと関係ないんだよね〜嫌なのは相手の生まれ育ち立場そのものだから。
その場で愛想よく接しても、嫌悪は前後の行動や表情に露骨に出てしまう。
「あのボンボンは本っ当に無神経だねぇ…」という呟き、事情を知らないプレイヤーにも胸焼けのようなものを感じさせました。
あの人は彼の持ってないものを持ってるんだな、と妙に生々しく悟らせる場面だった。
「あんまり他人に興味がない」けど、「あのヒトは、自分と少し似ててさ。その似てるところが嫌いだし…そのくせ似てないところもあって、それもまたむかつかんだよねー」という説明がまた…わかりやすい…。
その相手が異性だったら、「だから惹かれる」って道もなくはないと思うんだけど…。
拓哉が陽菜を守り叱ったときの、「桐原次男が君だけは心配でたまらないそうだから、おとなしくしていた方がいいと思うよ?」「ひいきすることはないと思うけどね。同じ女の子なのに、太刀持ちのお嬢ちゃんは戦わせていいんだ?」という皮肉は、……庇われたのが惨めでもあり嬉しくもあり、という複雑な感覚を起こしました。
胸に沈殿した醜いどろどろにずぼっと指を突っ込まれたふうな痛さがあった。
なので、「京にぃにも、拓哉さんにも大事にされて」「…うらやましい」と正直に漏らした主人公に半端なく感情移入してしまったし、それに対する「素直でいいと思うよ」という受容的な感想は嬉しかった。
故に、「あのまま彼女が殺されてしまえば、君は恋敵がいなくなってよかったでしょう」という軽口は、やはり相当カッとくるものでした。
バカにしないでよ殴られて当たり前と思う。
でも、これだけ効果的に一瞬で理性を失わせるということは、当たらずとも遠からずの気持ちが主人公にあったということで、これまたわかりやすい過剰反応なのですよね。
人間くさい主人公がとても好きで、そんな主人公を嫌ったり責めたりしない、人間らしい相手も好きです。
「本当に大切で、心の底から欲しいと願う気持ちが、オレもいつかわかるといいんだけどね」
醜くても邪でも欲は悪い感情じゃない、むしろあってしかるべき人らしさなんだよ…と慰めるような、寂しくも優しく響く言葉でした。

それにしても式部さんって本当に「喋る前に考えない」人だよなぁ。(笑)
「誰かさんの二の舞にならないようにね?」なんてヒヤッとする禁句を安曇先輩に向けて言ったり、「妹としてしか見られてないんならオレにしときなよ〜」なんて傷心真っ只中の女の子に言ったり。
その都度本気で謝りにくるから悪気がないのはわかるんだけれど、よくまぁこんな無神経になったなぁと…拓哉さんのこと言えないと思うよ…。(笑)
そのクセが、いよいよ本気の恋愛モードに入る後半ではプラスの威力を発していて良かったです。
(最近言葉がストレートで、どう反応していいかわかんないよ)
と戸惑う主人公と一緒におたおたできた。
あと、告白!
「オレにはまだまだ長い時間が残されてる」「一生かけても惚れさせるから…覚悟しなよね」
という、寿命の長さを逆手に取った台詞が安曇先輩と対照的で、式部さんらしー(笑)と思いました。

さて次は一謡に戻って、設楽優を攻略する予定です。
やっぱり仲間内に戻れるのは嬉しいな…♪

安曇康秀・トゥルーED

EDまで、心にガツンとくる名言の連続でした。
こんなに対等で真っ正直なカップルって珍しい。
どんな感情も一番わかりやすい言葉でストレートに伝え合う、そこにためらいや恥じらいを混ぜない、恋人というか戦友のような信頼関係で結ばれたふたり――です。
まず、忠告どおり先輩を避けて葉光学園を訪問した後、校門で待っていた先輩に驚いた。
避けられたこと、自分より一謡を頼ったことに対する不満をこんな正面からぶつけられるとは思わなんだ…。
自分の中に生まれた信頼と、「なのにお前は、それだけのことだと、そう言うんだな」という糾弾と、それでも「最初にお前を信用できないと言ったのは俺だ。お前が俺を信じてくれなくても、仕方のないことだな…」という客観性と。
この場面で改めて言われた俺は九艘で…お前は一謡だから。お前が俺よりも一謡を頼るのは、当たり前のことだ…」という台詞は、初めて深く突き刺さってきました。
「お前は一謡だろう!」と拒絶されていた頃は「私は私だ!」とお互いにわかりやすく反発し合えたけど、ここでは本当、しょうもない事実を確かめられただけで、正にそのどうしようもない隔たりを実感したすぐ後だったから。
落ち込み荒んでひとりで帰る道すがら、九艘の当主の人に会って言われた言葉が良かった。
あなたも私と安曇先輩はこれ以上仲良くならないほうがいいと思いますか、と訊いたら。

「そうした方が、誰にとっても安全で楽なのだろうとは思うよ。だが、生きていくことは楽な道を歩くことではない。最後に選ぶのは君だ

この場面で聞くと、厳しくもすがりつきたくなるような助言です。
それをそのまま受け止めて、「今一番どうしたいか、何を選んだら、後で後悔しないか…。全部、自分で判断して、たとえそれが悪い結果になっても、ちゃんと受け止める」と決断する主人公の素直さ、強さがまた魅力的。
この後彼女が先輩に告げた台詞、こんな素敵な告白ってない…!!!とプレイヤーが感動しました。

「先輩のためにならないと言われても退きたくない。先輩が九艘の中で信頼されるためにがんばっているように、私もがんばる。難しいかもしれないけど、九艘の人から信じてもらえる、最初の一謡になる

これを言われるほうも凄いと思う。
自分のためにここまで言ってくれる人がいる有難さ(それもこの時点ではあくまで友人関係)ってば…「お前になら背中を任せられると思った」と安曇先輩が言っていたように、先輩ときらは愛より信頼感の強さが際立つ関係だと思います。

それから話の筋とは関係ないけど、片瀬志津子の日記を見せてもらいに行ったとき、理由説明一切なく見せてくれと頼んだのに関らず快く承諾して、お礼の言葉に
「俺は何もしてないよ。行動したのは君だ」
と返した京にぃの懐の広さにぐっときた。
いい人だよなあ…あのシスターが背後に見えたわ…。

EDでは、九艘と一謡の恋愛に避けて通れない寿命の差の問題が、先輩から感動的な言葉をぼんぼん引き出していました。
先に死なれて残りの寿命を辛い思いで過ごしても、
「俺にとっては、その痛みすらかけがえのないものなんだ」と。
「もしお前が望むなら、俺はお前が逝く時に、阿修羅の太刀で一緒に逝く」と。
…!!(感涙)
更に、安曇家と先輩の邪魔になると言ったら「そんなこと、お前が気にすることじゃない。俺が背負えばいいことだ」。そんなことより、血など関係ないと言ったのはお前なのに「そんなもので、俺をあきらめないでくれ」…ですよ。
男の鏡…!!(絶賛)
ラストのきらの、
「幸せで心がくすぐったくなるんだ」
「そのたびに私は幸せな気持ちになれるんだね」

という言葉に九艘と一謡の恋愛の、最も切なく幸福な恋愛観が表れてる気がしました。

余談だけど、このふたりにはaikoの「シアワセ」がすっごくハマると思う。
同じ青空に出よう、というところが、九艘と一謡の確執を越えて一緒にいよう、って感じと重なるのです。
私の強いところと弱いところをいつから知っているのかとか、笑顔で見ていてくれることが幸せ、とか、だから私は強く在れる、とか、すっごく前向きな詞が安曇先輩相手のきらのイメージ。
生涯離れてしまってもあなたの中に残れたら幸せ、最期の日にあなたがいたら幸せ、今こうして側にいられることが幸せ。「これが」幸せ、「今の」幸せ。
突き抜けるほど明るくてさっぱりした雰囲気も、すごく彼ららしいと、思います。*^^*

安曇康秀ルート開始

障害があると恋は燃えるって本当ですね…。
いい加減にテレビを空けろと妹にせっつかれて中断して3時間、胸のざわめきと妄想が(妄想かよ)止まりません。
丁度桐原先生に「もう安曇と同じ組に入るな」と云われたところだったんだよ…!(涙呑)
緋色の欠片の、拓磨を跳ねつけた場面を思いだします。
私は珠紀と違って、先のことなんかどうでもいいから今ここまで追ってくれる拓磨を受け入れてあげたい、という気持ちのほうが強い感情的なプレイヤーだったのだけど、今回は相手のために引くことを真剣に検討せずにいられない心境です。
なんせネタバレで微妙に知っちゃってるんだ昔の事件のこと。(あらら)
現代が舞台なのに、家の問題で否応なく引き裂かれるなんてロミオとジュリエットをこんな説得力ある形で体験できるとは、切ないやらちょっと面白いやらで大変…。本当面白いわ、このゲームの設定…。

しかし安曇先輩って不思議な引力のある人だよ。
最初は式部さん狙いだったのに過剰な嫌悪を受けているうちに「こいつを落としたらどんなに気持ちがいいだろう」と邪悪な興味心をそそられ、いつの間にか逆に懐かせられていたという――落とすつもりが落とされた、という乙女ゲーの理想道を素で歩んでしまいました。
あの素朴な誠実さにやられた。
差別心モロ出しで口うるさいったらないのに、こちらの言うことはちゃんと前から受け止めてくれる律儀さというか…。
あーホント、第一印象が悪ければ悪いほど、追い上げの好感度がすごいのよねぇ…。
また今回も主人公の言動が素敵です。
あれだけ冷たくされても「一謡を信用できないと言うのなら、私という人間を信頼してもらえるように頑張る」という真摯な姿勢、「諦めて付き合って。絶対に迷惑はかけないから」という大人の態度、そりゃ相手もぐっとくるわさ。
「最初から一謡が悪いって決めつけるなんて、先輩は損してる。そのせいで絶対、視野が狭くなってる」
と、反発するときも第三者的で冷静なのが人としての賢さを感じさせて魅力的です。

前回は同じ一謡と行動していたので風当たりはさほどなかったけど、九艘側で行動すると八百比丘尼時代から脈々と受け継がれてきた歴史の重みに圧倒されます。
平等、公平、人類みな兄弟を旨とする現代日本で、良識ある大人が涼しい顔で「二つの一族は相容れない存在だ。表面上は平静を保っていても、憎しみの歴史が我々を隔てている」なんて言うんだからたまらない。
EDまで、不安と期待でいっぱいです。

明月涼・トゥルーED

いきなり手を出してちょっぱやでクリアした!
妹が購入してきた格安の中古ソフトに戯れに手をつけだしただけだったので、正直こんなに面白いとは思っておらず、嬉しい誤算でした。
主人公はとても移入しやすかったし、なんといっても一謡だの九艘だのの一族争いや八百比丘尼だの人魚の肉だのの歴史が面白い。
更に、幼馴染キャラが嫌いなはずの自分が京にぃや好春にすごく親しみを持てたのが不思議ながら嬉しいです。
血の繋がりはないけれど、育ち方や精神的な繋がりはまさしく兄弟、という関係が楽しくて。
やっぱり血の繋がりなんか関係なく、一緒に育った間柄には男女愛より兄弟愛が強固であるのが自然だと思うのよ。
擬似兄弟であることの面白さは、そこに恋愛感情も混ぜられること。
あくまで人・対・人の愛情ありき!この匙加減、個人的に重要!
(思えば、今まで自分が『せっかく感情移入してるときに昔話をされると爪弾きになるから嫌だ』と毛嫌いしていた"異性の幼馴染"というのは、『家族でもないのに思春期になっても気安く接してくれる』タイプのみだった。だって、そんな有難い存在がいたらこんな性格に育ってないわいと現実に帰ってしまうから。(笑)家族であるマメプリのぐっちゃんや、関係を絶っていたメグル兄は全然平気だったもんなァ…(・・))
またこの作品の主人公は、ゲームスタート時に失恋状況にあるのが珍しいです。
そこから生まれるコンプレックスや攻略対象の独特の気遣い、みたいなものを体験できるのが面白い。

とりあえず、初EDを迎えた涼さんルートの感想をば。
一目で「この人がいい!」と思った第一印象通り、誠実で清潔な素敵な人でした。
まず、どうしてもついてくるという弟分の好春を連れて葉光学園に行ったときの台詞に感動した。
「一族でない者に話を聞かせるわけには…」と反対する圭さんに、きっぱりと。

「彼女にとってみれば、ここにいる我々より信頼のおける近しい存在になります。圭。お前は、よく知らない者が集う見知らぬ場所に、彼女一人で来いと言うのですか?彼女の状況や気持ちを考えれば、血のつながりなどというものより大切にすべきものがあると、わかりませんか?」

…でしょう?!(目潤)
一族の一員としてだけでなく、こちら側の視点でも物事を見てくれる冷静で思いやり深い大人。
だけど決して甘やかさず目に付いた無責任な行動は叱ってくれるし、一度約束したことは必ず守ってくれるのです。男らしいのです。
更にこれは意外だったのだけど、礼儀正しい割に仲良くなるとことのほか口下手。
雨宿りのイベントで、「涼さんと一緒ならどんなハプニングも大丈夫って気がします!」というニュアンスのことを言った後の反応が印象的だった。
「……」と数秒間固まり、「あなたは、とても素直ですね。何と言葉を返せばいいのかわからないのですが…」
可愛い〜vv///
器用に見えて実は不器用!これってなかなかありそうな特性。
「今日は一緒にいられて嬉しかったです」みたいなことを言ったら、「いえ、あの、こういうときどう言えばいいのか分らないのです。気の利いた言葉のひとつも出てこない…」と悔しげに漏らしてくれたこともあった。
郷に暮らしてると人の本意が見えなくなって気疲れする、ということらしいのだけれど、「あなたの言葉は裏表がなくて安心できます」という彼に主人公が返した言葉に思いがけずシンクロしてしまいました。
「言葉の裏とか考えるほど頭良くないんで…」。正に。(爆)
けど自分の場合、感情表現はただ漏れだけど社交辞令的な会話が超絶苦手なので、そのへんが困り物なんだな。
涼さんがさらりと言う褒め言葉や別れ際の挨拶にスマートに応えられる自信ない。
そのへん、剣道部で礼儀もしこまれているのだろう主人公はさすがだと思いました。
逆に涼さんは「私は感情表現というものが苦手なのです。どうも上手く伝えられない」と言うのだけど、ああ、こんな弱さを素直に見せてくれるところがまた大人…!(悦)
自分の抱えていた傷を話してくれた後、恥らったりためらったりせず堂々と泣きだしてくれたのがまた印象的で…脆さを見せられるというのも、ある種の強さだよな、と…。

攻略対象だけでなく、主人公が時折相談しに行く育ての親であるシスターの台詞にも、心に残るものがありました。
好きだなぁと思ったのは、人付き合いの難しさで悩む主人公にくれた助言。
最初からうまく合う人なんてなかなかいない、「ひとつ失敗して、またひとつ学んでいく。そうやって自分自身の糧にするものよ」「悪いことがあった分、いいことが絶対にあるものよ。いいこと貯金、ね」
京にぃも好春も主人公も、いい環境で育ったんだなぁ…とほのぼのできます。
だから、主人公の発言も随所随所で光っていた。
「私のつながりのある人が困ってるのに、見て見ぬふりなんかできません!」とか「目を逸らしたままじゃ、私がこの太刀に選ばれた資格はないと思うから」とか。
ラストのほうで、京にぃに一謡のことを話して起きた事件を葉光学園に相談に行ったとき、圭さんに責められても愁一さんに詰め寄られてもまったくひるまず自分の主張を叫び返した彼女には惚れ惚れしました。
圭さんも愁一さんも普段ジェントルなだけに、キツイこと言われるとけっこうダメージくらいそうなものなのに、自分の正当性を対等に主張できる気概はたいしたもんです。
ここで唯一かばってくれた涼さんの言葉にはマジでホロリときた。

「ならばなぜ今まで、彼女に伝えなかったんですか!戦わせるだけ戦わせて、肝心なことは何ひとつ伝えようとしない私達にも責任はあるでしょう!
「彼女は一謡になった事実を全身で受け止めようとしていた!なのに、適切な情報を与えなかった私達の責任です!」


いくら自分の言い分があっても、糾弾されてる最中は興奮で言葉がまとまらないもので、ひとりでもわかってくれる人がいる、これがどれほど大きな精神力になったか…。(嬉涙)
話題を戻して。
そもそもはシスターが言った「神様が課した試練なら、意味のあるもの、乗り越えられるもののはず」という哲学は、主人公を通して最終的には涼さんにも伝わり、しらがみのある弟に対して「圭が剣に選ばれたのにも、私が選ばれなかったのにも、意味があるのでしょう」と告げられます。
その流れの中で、攻略対象が主人公のどこに惹かれたのかもハッキリわかる。
言葉でも、「あなたは私の涙をぬぐってくださるだけでなくて、私の弱さを受け止めてくれた」「本当の心から目をそらしてきた私を、変えてくれた」と教えてくれたし。
心から嬉しい!と思える、とても気持ちのいいEDでした!

陸ED

『私たちの持っていた姉弟愛は血の繋がりがないから
駄目になったけど、だったら異性愛で通じ合えばいいわv』

みたいなEDでした。
…………………………………………………………………
……………………………………………………………。
まぁいいや。(いいのかよ)
壬生兄弟に協力を頼んで「昨日のは八つ当たりだった」と
簡単に言いのけられたときはお前らいっぺん(伏字)んでこい。
とマジギレしましした。
更にED後は、亮司さんと真緒姉さんがらぶらぶ…………。
……………………………………………………………………
……………………………………………………………………
…………………………………………………………………………
……………………………………ルートによって元から持っていた
守護者の気持ちまで変わっちゃうんでしょうか…………………
……………………………………………………………………………
……………………………………。

とりあえずこのゲームはこれで打ち切りにしようと思います。

ええと。

本当に、キャラクターは、魅力的なゲームでした。(しつこい)

陸ルート中間報告

…だんだん記録残すのが嫌んなってきた!(失笑)
やっぱりこれ話自体の価値観がおかしいです。
以下まとめて「馬鹿にしとんのか」という内容の感想しかないので畳む。

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陸ルート開始

陸攻略中。以下ネタバレありです。

姉さん姉さんでものっそ可愛いです。
途中何度かゲームオーバーで死んだのだけど、「ああ、なんてことを…!」(亮司さん)「おい、しっかりしろ!」(晶)と拍子抜けするほど冷静な守護者の中で、陸だけが
姉さん!姉さん!イヤだ!!イヤだあああああああ!!!
と喉も枯れんばかりに慟哭してくれました。
死んでみるもんだ…。///(をい)
前のルートでは、エリカと賀茂君に誘われて事務所に泊まって帰ったら、連絡はしたというのに朝まで寝ずに待っていて、むっすーーと仏頂面でろくに口も利いてくれず、可愛いったらなかったです。
ええなぁ弟は…。(ほくほく)

がーしかし、残念ながら今回もシナリオはどーにもこーにもな感じです。
なんでこう主人公の発想についていけないんだろう。
そもそも出現する選択肢が毎度「…?」って感じなんだよなぁ。
なんでそういう反応…?と、外れてはないけどよくわからない微妙なセンに戸惑って、きょとーんとしてしまう感じ。
こう、登場人物全員が台本に従って無理矢理動かされてる感があります。役者さんの中に放り込まれたみたい。
主人公が「玉依姫の命令です」とやたら言うのも抵抗ある。
珠紀はその言葉、本当にぎりぎりにならないと言わなかったよ。
守護者が死ぬ覚悟で無謀に突っ込もうとするときくらいにしか。
……うん、やっぱりもちょっと言わせて頂いちゃっていいですかすっきりしない。(憮然)
けっこうきついこと書いちゃうと思うので翡翠大好きって方は避けてください。

例えばマーメイドプリズムって評判の良いゲームじゃなかったし実際シナリオにつじつまの合わないところや未解決の疑問があったんだけど、私にはそれも許容してしまえるほど何かの残る、面白いゲームでした。
ハマれなかった遙か3も、自分の好みと違っただけでゲームとして面白いのは理解できた。
が、今回の翡翠の雫はどう考えてもシナリオが稚拙なのよね。
緋色の欠片が素晴らしかっただけにその際立ち様がすごい。
緋色の欠片は、精神疲労度が著しく高いゲームだったけど、それだけ引力のある、強力なリアルストーリーでした。
神秘的な伝説、おどろおどろしい前世、それぞれの事情…。
例えば珠紀が初めて、守られるということを実感して「ありがとう」と呟くところとか、拓磨と真弘先輩が初めて差し出してくれた手、祐一先輩と慎司君が攻撃を背に受けつつずっと見せてくれていた笑顔、塗りつぶされた古書の文字の生々しさ、襖越しの会話、合わせた背中の感触、月光に消えた人の温もり……と、実際に体験したことのように浮かんでくる鮮烈な場面がたっくさんあるのです。
その時々で、ぞっと怖気だった肌や、抱き寄せた体の血のにおいや、体を運ぶ風の湿り気や、拒む胸の痛みや、励ます声の優しさを、確かに感じていた。
なのに、一応「緋色の欠片2」とついている今作ではそういうのがひとつもなかった。
ストーリーがベタなのはまぁこの際いいのです。
王道は王道になるだけの理由があるのだから、問題はそれをどう魅せるかであって、実際前作にはお風呂でバッタリとかコミカルな部分があったけど、上手でちゃんと笑えました。
なんでヒロインは生贄にされた母親のことや真緒姉さんを死なせてしまったことを大して気にかけるふうがないのか、父親はどこで元の真緒の真意は結局なんだったのか、家族を失った陸は悔しいとか悲しいとかないのか…「実は前から好きでした」という恋愛はとってつけたようだし、ラストで勝てた理由も実はよくわからなかったし、前作の人物の登場は強引だし…。
ハ?と思う急展開が多いのですよ。なんじゃそら!って突っ込みどころにやたら出くわす。子供向けの物語みたい。
前はあんなに中身のある重厚な、情緒ある作品だったのに…同じ名前がついていることに違和感を覚えます。
緋色は、過去の因縁や本来の玉依姫の立場から「私のせいで…」と悲嘆にくれるのにもすごく説得力があった。
翡翠は、なぜ主人公が守護者に「巻き込んでごめんね」と言うのか感覚がイマイチつかめない。
本当何度も言うけどキャラクターはすごく魅力的なのにーー…。

亮司さんED

大変にもったいないゲームだと思いました。

…ええと。
なんというかですね、普通に予想できる先行きで。
姉さんの犯行動機は単に嫉妬だったし、戦いの背景はただの三角関係で、こう、姉さんの婚約者を奪うのをためらってたヒロインが決意するまで…の経緯を世界をかけた戦いに合わせてみました、というか。はい。
冒頭から好きじゃなかった真緒さんですがEDはさすがに可哀相でした。
その後どうなったのかわかんないし。
また、亮司さんがヒロインを守るために再び一芝居打つわけなんだけど、ヒロインが「やめて!」って大騒ぎするわけでございますよ。
いい加減にわかってやれよ演技だって…。(脱力)
感情移入は完全に望めないルートでした。

だけど。

ラブシーンはものすごくよかったっス!(ぐっ)
やっば、やばかったよアレ、もう、どんだけ愛されてんの私!みたいな。
すっごい大人の雰囲気!OK!OK!
実は前から好きでしたとかあなたと血縁になりたかったから婚約したとか超陳腐だけどOK!(悶)
だってやっぱり、亮司さんってもんのすごく魅力的な人なんですよ〜。
本ッ当好みばっちりだったの!
だからこそあ・あ・あ・もったいないな〜ッ…!!(凹)とかえすがえすも悔やまれます。
ご馳走様でした。

亮司さんルート中間報告

以下、ネタバレと正直な感想(毒舌)あります!


現在廃寺に潜伏中。
ずっと「あれ?あれ?」と思いながらプレイしているのだけど……なんか、あの……展開の進み方が下手……。(小声)
事態の深刻度がさっぱりわからないまま色々起きているのに、主人公だけのテンションがついていっててプレイヤーはぽかんとするばかり、です。
玉依姫の本当の役割がわかった途端、主人公は狼狽し周りは憤慨するのだけど、こっちはまだ「…どういう事?」と不安になっているところだったり、蔵に閉じ込められて「…亮司さん?」といぶかしんでいるのに、あちらの主人公は既に「亮司さんはやっぱり信じられない人なの?!」と絶望していたり……なんというかなぁ、皆の感情の変化が急激すぎてこっちとタイムラグが起きるのよね。
それに、展開の急変ぶりもよくわからないんだよなぁ…「え?なんでそうなるの?」とぽけっとしてるうちに主人公は「私は〜〜する!」と何か決断して動きだしてて。
で、いつの間にか「あれ?ふたりは両想いなんですか?」みたいな。(苦笑)
更に、前作ヒロインの珠紀ちゃんが途中から登場するわけですが、それだけでもなんかなぁと個人的には思うわけですが、何も前作守護者とラブラブの設定にするこたあなかったんじゃないの?!
卓さんに特別強い思い入れがあるわけじゃないけど、そういう振る舞いを見せ付けられるだけで甚だ不快!
先にプレイした妹が真弘先輩会いたさに小太郎から攻略したのだけど、開口一番暗い顔で「声は消しといたけど、やっぱり並ばれるだけでイヤ…」と言っていた感覚がわかっちゃったわい。

とはいえ。

翡翠の雫にある間違いのない魅力もあります。
キャラクター。今回の守護者&典薬寮は前回に増して本っ当に魅力的だと思う。
亮司さんも素敵だけど、保典も陸も小太郎も早く落としたくてしょうがないくらい気になるし、使い魔の猫ふたりはすごく可愛いし、お友達のエリちゃんもじんとくるほど優しくて頼もしい。
……もう少し、頑張ってみようと思います。

翡翠の雫開始・雑感

翡翠の雫、プレイ中。
3日目の夕方までしかやってないのでたいしたネタバレじゃないけど、一応以下、内容に関して書きますのでご注意ください。

予定通り亮司さんに甘えまくってます。とにかく優しい!素敵!
それからお友達のエリちゃんがやっぱり可愛い〜v
ただ主人公の呼び方が「エリカ」と呼び捨てになってて残念です。
乙女ゲームの友達キャラって大抵そうだよねー…私はリアルの友人は全員ちゃん付けで呼ぶので違和感あるんだよなぁ…。
その点、緋色は「清乃ちゃん」だったしあっちもちゃんづけで呼んでくれたので好きでした。
まだ3日目の夕方までしかやってないけど、印象的には前回と違って普通の乙女ゲームだなぁという感じ。
公式のブログを拝見したら、今回はシナリオライターが女性に代わったと知って納得です。
なんというのか、主人公中心に世界が回るんだよね。
常に会話の中心は自分。誰の関心も必ず自分に向いている。
………そのあたりは、前作のほうが好きでした。
あのサブキャラの女性ばかり崇められるところも、人の頭をぽかすか殴るヤツのことも、なんじゃそらぁ!と憤りつつ気に入ってたからな。
例えば恋華はディレクターも制作もほとんど男性だったそうだし、ファンタのゆうきあずささんは女性ながら"甘やかされない主人公"、自力で歩みきって最後は「幸せになるのに男なんか必要ないわよ」と豪語できるヒロインを描かれる(インタビューでもそう仰ってた)ので、惹かれるところがありました。
とはいえ。
緋色の世界観は健在なので、面白いです。
個人的に、陸が予想以上に可愛くてお気に入り!
亮司さんを無事落とせたら陸にしようかなぁと。
真緒姉さんは冒頭で「なんかこの人うるさい」と微妙な印象を持ってしまったので、この後あいまみえることになっても気持ちは余裕でいられそうです。
自分が「姉」だけに上の立場から叱られるのは嫌いなんだなぁ私。
多分ご存命中も「いい人だけど苦手」と思ってたと思うわ…。^^;

無の王子ED

裏キャラ攻略完了。
ついに転生地獄を脱却できました。
これで全部の謎が解けてすっきりするかと思いきや、むしろ疑問が増えたような…。(苦悩)
結局サクラさんは何故ユウトの嫁にされてたんだ?
夕日さんの云った「リエベ」って名字は何?リーベ?
ルイが陸に上がりたがったのはメグルに会いたかったからなの?もしくはユウト?

しかしゲームを全クリしたのは恋華以来だ。(というか恋華以外に全攻略できたのはなかった)
マメプリは巡れば巡るほど別視点からの答えと新たな謎が生まれるのが面白かったです。
キャラの魅力、展開の面白さ、設定の奇抜さも理由だけど、一番は統一感かなぁ。
誰といても主人公の辿る視点がきれいに繋がるまとまり。
わからないことだらけなのも、問題がグローバルすぎるので仕方なく思えてしまうし、最初はご都合主義に思えた結末が今となるとそれなりに「有り」に思えるのは、物語性のせいでしょうか。
理由なんかどうでもいいからとにかく話に集中しろ、と強引に引っ張りこまれた感じ。
久しぶりにファンタジー世界でわくわくした。
その分、隠しキャラのバグとちょこまかあるちぐはぐは惜しいです。
ユウトとシェイドさんの登場時は「?」マークだらけだった……。
あとプレイヤーを傍観者呼ばわりするのさえなかったら、もっとお気に入り度数が上がったかもしれないんだけどな〜。
あの台詞聞きたくなさに、刻のソーマ作り直前は毎度□ボタンでかっ飛ばしてた。(笑)
それに音声、デフォルト名でないところは適当な二人称で呼んでほしかったです。
性格タイプとウィンドウ表示を変えられるところはよかったのに、何か、入りやすいのか入りにくいのか不思議なバランスのゲームだったわ…。(笑)

ユウトは正直、前世とはいえ自分ってば嫌な子供に関っちゃったなぁという感じだったけど(苦笑)、

「人を愛する心を忘れないでください。どんな時も、いつだって……絶対に忘れないで。水の中を泳ぐ魚の如く……自由に、自然に……」

という言葉がしんみりと印象的でした。
彼もリュウカもシドウも皆、解放されてよかったなぁ。
全クリした甲斐があったわ。^^

光の王子ED

いい余韻の残るEDでした。
現代→異世界の順で攻略したのは正解だったと思う!

「では、行きましょう、刻の中へ。
そして再び転生し、巡り会う時まで、それまでは―――僕と一緒です。
……もう、離さない。」


物静かなこの台詞とED曲の合わさり加減がよかった。
それまでは、の後の間が好き。(マニアックな)
マメプリは本当に物語風が特色なのね。
ハッピーEDでも完全にハッピーじゃない、わからないことがたくさん残る幻想感が美味しい。

メグル兄は第一印象が一番芳しくないキャラでした。
なんか系統がよくわからなくて。
敬語で女好きで好意的だけど胡散臭く黒いようで白いような、どこもかしこも全く掴めない、が、幼馴染という近しいポジション。
どう接したもんか……。(困惑)
その不信感が主人公の嫌悪感といい具合にシンクロして、ついに過去のことを許してあげる場面では云い知れぬ快感…早く云えば優越感?(笑)を覚えていました。
本気で許してもらいたがってることがわかると、キャラは掴めずとも是非受け入れてあげたいと思えた。
しかしそのあやふやな印象は気持ちを告白されるまで変わらず、今まで「嫌い」で接してきた人にどうやって好意を示せばいいのか、まごつきながらの結婚式。
でも、最後に残しておいた理由が好きになれそうになかったからとは信じられないほど、自分にとって最も自然な結婚相手は彼だったなぁ。
自由に触れる人というか…いつ抱きついても大丈夫というか…相手との距離を測らずに済む生活が、ものすごく気楽でよかった。
何を云ってもどんな顔をしてもオールOKで受け入れてくれそうな。
自分、どちらかといえば相手に合わせて態度をセーブするタチです。
ここまでなら大丈夫だろうと予測しながら甘えたり怒ったりする。
彼はそれがまるで必要ない、稀有な相手だったと思います。
例えば現代に戻ったとき、ああ早く連絡取りたいけどこっちじゃ家族じゃないんだから調子に乗ったら駄目だよな…と自制心を利かせていたら、校門に迎えに来て

「少しでも早く、君の顔が見たかったからなんですが……すみません、迷惑かけて」

と、ストレートに伝えてくれたり。
自分が我慢していたことをあっさりやられた驚きと喜びで、地味に感動しちゃったんだけど。(半笑)
告白のときの、君がどう思おうと、僕の気持ちは変わりませんなんかもよかった。
遠慮せず照れもせず何も隠さず先手を打ってくれる男らしさ。
体裁を忘れて全力で愛してくれる強さ。カッコイイ。(惚)
それにあのなんか、ずーーっと女として見ててくれそうなところがいいなぁ。
くどいくらい愛してると繰り返して、見上げるように賛美したと思えば、ぐっと強気になって叱ってくれる、束縛と甘やかしの絶妙バランス。

「いい子だね。君のことがこんなに愛おしいなんて、僕はどうしたらいいんでしょうね?僕から、逃げないでくださいね?
「結婚してどれだけ愛してると云っても、何千回キスをしても、瞳をもっと近くに感じていたいんです」


コレが実際だったら、世の中にどうしてこんな幸せな人がいるのかと瞳ちゃんを妬んでしまうに違いないわ…。
ローザとの仲を勘違いしてしばらく里帰りするイベントで、海に上がったら彼が当たり前のようにテントを張って待っていた場面、笑いながらホロリときました。
望むとおりのことをここまで実践してくれる人って普通いない。

それはそれとして、今回は睦子さんに助演女優賞を授与したい。
最初はなんだコイツと思ったけど、イザとなるとなんて美しい引き際が出来る人なんだ。

「私だって本気じゃなかったわ。私に相応の方だと思ったからお付き合いしたまで。…けど、もう潮時ね。これでいいわ。もう行ってちょうだい。目障りなの」

カッコイイ…vv(痺)
それでもさすが旧知の仲(?)であるメグルは彼女の傷の深さを悟っていて「人を傷つけてまで、僕は…」と本格的に凹んでしまう――この流れがお話としてよかったです。
マメプリは乙女ゲームにしちゃ珍しいほど「女のいる」攻略対象が多いけど(現代組はジュン以外全員だよな)、それぞれが彼女たちのことを誠実に気にかけながら主人公を選んでくれるのがいい。
ローザも美星さんも睦子さんも、様々な形でちゃんと彼らに必要とされていた。
そうでなくちゃと思います。
別れた後の運と睦子さんのやり取りが印象的だったな。
お互いがお互いを踏み台にして何かを乗り越えた後のような、大人同士の清々しさがあって。
一方、ぐっちゃんの引き際は潔くも痛ましかった。
気付かされた上に譲らされるなんて、とんだ貧乏くじ引いちゃったなぁ…。(哀)
この場合、ローザの生死とその後はどうなるのか気になります。
メグルが「恋愛するのに資格が必要ですか?」と訊いたときは思わずやめてダーリン…!!応援しないで…!!と念を送ってしまったよ。
あれだけ弟を好いてくれるのは有難いけど、やっぱり自分を嫌っているローザにはあげたくない。姉のわがまま。(泣笑)

蒼の王子ED

大変面白いルートでした。
こういう大人キャラは範疇外だったけど、話が進むにつれてどんどん気持ちを引っ張られてくのが客観的に楽しかった。(主観的には辛かったはずだけど)
思い返してみるに、喫茶店でケーキ食べさせられるイベントあたりで初めて「この人、素敵かも…!」と思ったんだったような。
純粋に面白がられてる状況が、学校というパブリックな場を一時忘れさせてくれて。
どうも先生とか上司とか社会的に立場が上の人と懇意になるのは苦手なもので、ずーっと敬語でいるルイちゃんを大変そうだなぁとやけに冷静に眺めてしまったりしてたんだけど、あれから鳩を探すイベントまでの間にごとごとごとっと心情が一転しました。
弱みを見せてくれたのが大きかったのか…。
先生でも人として落ち込むんだ、教え子の自分にも悩みを漏らす弱さがあるんだ、ああ、先生は、生徒ではない人としての私に心を開いてくれてるんだわ…!と。一気に飛躍した感じ。
それくらい唐突に生まれた恋心だったので、プロポーズはうっとり夢心地、冷静な判断力などどこ吹く風のすべてあなたにお任せします状態でした。
真剣で誠実でこちらのことまでよく考えてくれていて、それでも踏み切った男らしさにめろめろどきゅん。
しかも「もしまた向こうに戻ったときも、この気持ちは変わらない」って安心保証付きよ。さすが大人は大事なとこ押さえてる!
またコレが若人には逆立ちしたってできそうにないスマートな求婚だったのよ。
抜き差しならない状況報告から一気に「お前だよ、瞳」と始まり、正直まだ早いとは思うが周りが悠長を許さないから仕方ない、でも、もし結婚するならお前しかいないと思っていた――と流れ、

「俺は二度目になる。……お前はまだ若い。それに初めての結婚だ。プロポーズできる立場ではないのはわかってる。それでもいいなら……どうか、これを受け取ってほしい。
一人の男として…お前の前ではありたいと思っている。結婚、してくれないか?」


「はい、喜んで」の直後に私でいいんですか?本当に…本当に私でいいんですか?と訊いた主人公にものすごく共鳴した。(笑)
誰が断るものですかという勢いで即座に受けるけど、ぶっちゃけ自分のどこに惚れてくれたのか疑問…!
でも先生は先生で「俺の手に入れておくのがもったいないくらい」主人公を可愛いと思ってるのね…。
年の差カップルのちぐはぐ。
それにしても先生は口調に「おいで」「手を出しなさい」って教師らしい命令形を絶妙のタイミングで混ぜるのが上手いと思う。
前の奥さんにも「ほら、荷物を貸しなさい」と云ってたから、元々女性にはこういうスタンスを取る人なのかな。
で、その前の奥さんが現れてからの冷えた夫婦関係が、お城に戻ったときの出迎えメッセージに露骨に表れていて面白かった。(面白がるな)
「お帰り」だけで無言になったり、「……お帰り。瞳……。いや、やめておこう」と打ち切ってしまったり、特にキュンときたのがこれ。

「……今帰ったのか。こっちを見てくれないか?……そうか、すまなかった」

うわぁ……。(哀)
こんな気まずい状態になっても向かってきてくれるなんて。
明らかにあちらの事情でこちらが不幸になっているのに、それでも、在りのままの自分で関わろうとしてくれるなんて。
身勝手と取る人もいるかもしれないけど、私はかっこいいと思った。
先生は結婚直後も、余裕のある自然な迎え方をしてくれたのが心地よかったな…。
愛情爆発って感じでもなく、やたら照れることもなく、「……遅い。早く帰ってくる約束だろう?…まあいい。お腹が空いただろう。一緒に食べようと思って待っていたんだ」とか「お帰り。今日は何があった?」とか。
夫婦になったんだなとほのぼの幸せを実感できるひとときでした。
そんな、余計な力の入らない関わり方、飾らない態度が魅力の人だから、前の奥さんが現れた後の正直な心情吐露は嬉しかったです。
「前の奥さんがまだ好きなんでしょう?」「…否定できない」って。

「……ずっと死んだと思っていた。そうやってこの五年間を過ごしてきたんだ……。忘れたことは一度もなかった……。すまない……」

辛い。すっげーー辛いけど嬉しい。(複雑)
こんな時でも自分の前で素直でいてくれて、信頼してくれてありがとう、というのと、やっぱりこの人は愛のある人なんだ、というのと。
以前愛した女性が側にいるのに冷静でいられたら怖いもんな…こんな薄情な人だったのかって幻滅しそう。
でも同時に、現実のどうしようもなさに絶望します。
自分の場合「何で先生が私を選ぶんだ?」って非現実感を結婚後(いやEDまで)もずーっと引きずっていて、ドライブイベントあたりでやっと、愛されてる自信を持とう、ちゃんと彼に心を開こうと決意した感じだったので、主人公の

「やっぱり、私じゃ駄目だったんだ!最初から、私のいる場所なんかなかったんだ…!結婚して、一人ではしゃいで……ばかみたい……!もう、消えちゃいたい……!」

って嘆きは気分が悪くなるほど身に染みました。
やっぱり、やっぱり、やっぱり、やっぱり…!!(グサグサグサグサ)
頭がぐらぐらしそう。
「未練がましいわね…私、こんなにも好きになってたのね…」がまたどえらい現実感をもって響いてきて、このゲーム、絵柄は可愛いけど侮れないよな〜…と。
特に今回は、最後に先生が云った台詞のシビアさに軽く打ちのめされた感があります。
残酷にも美星さん本人にまで同じことを云わせてるの。
「離れていた時は人の気持ちも変えてしまうわ」
……これってつまり、永遠の愛なんかどこにもないんだよってことよね。(半泣)
先生も主人公も美星さんもそれぞれ可哀相だったけど、一番不遇だったのは間違いなく美星さんだと思う。
無理に生かされ続け、既に再婚した夫に会わされ、新妻を生かす為に夫に殺され……只でさえ幸福な時間を失って辛かったのに、こんな最期を迎えなきゃならないなんて。(涙)

それにしてもこのゲーム、12歳以上対象で本当にOKなのかしらって台詞が時々ぽろっと出てきてびっくりします。
ラストのメグルもそのへんすごそうだな…。(笑)

白の王子ED

何だこの鬱ED。
ちょっと…今…燦燦たる気持ちで…………駄目です。(ガク)
云いたいことは色々あるけどとりあえず総括すると

ラインさんを返してーーーーー!!!(狂乱)

あの………ねー私ね、あまりに好みにクリーンヒットでずっとジュンよりそっちに目が行っちゃってて「どーせこの人は落とせないんだから」と自分に云い聞かせ続けてきたのですよ。
ヴァイツに嫁行くときも「ラインさんの家族になれるし!」って気持ちがかなり強力にあったのですよ。
奥さんいるんじゃ仕方ないからせめて仲良しの義妹になろうと。
っつーかこんないい旦那がいて夫婦仲悪いなんてどんな奥さんなんだろう不思議〜〜私だったら絶対幸せいっぱいなのに〜〜と厚かましくもちょっと思ってました。
いや声に出して云ってました。(妹相手に)
更に心の底から申し訳ないけどジュン君には恋愛できなかった…。
これは兄貴とは関係なく、単純に合うタイプじゃなかったということ。
「ヤキモチ?」ってふざけた質問や甘えた態度を向けたときに、乗りも笑いもぜすしらーっと受け流されるのが面白くなくて、あ〜こんな状況でもなければまず付き合わないタイプだなぁ…と。(ごめん/泣)
実際照れ屋で、動揺を隠すためにあえて冷淡な態度を取る人ってけっこういて、状況に慣れてないだけの可愛い人だってわかっちゃいるんだけど、どーも私は素直でない…構えのある人は苦手で。
「どう扱っていいのかわからないんだ」と云われて初めて、ああかっこつけてるわけじゃなかったんだとわかってホッと。
相手を出方を待って動こうとするところがぶつかっちゃうんだよな、どうも。
でも彼らしいやり方で真正面から大事にしてくれるのは嬉しかった〜。
現代でも一生懸命一緒にいてくれようとするし、ルイちゃんが怒ったりすねたりすると丁寧に言葉を選んで向き合ってくれるし。
だからこちらも精一杯誠実でいよう、助けになろうと思ってたんだけど、何にしてもルイちゃんのような可愛い態度はプレイヤーには取れそうにないのでした。
宿題やろうとか云われたら絶対きっぱり断るもんな〜自分……駄目なんだ優等生的おせっかい……ありがた迷惑に感じちゃうんだ……。(勉強嫌いアウトロー)
反面、ラインさんは見かけるたびキラキラ熱視線を送らずにいられない憧憬の的。
やばいくらい好み、優しい暖かい柔らかいオーラ。
年上なのに全く偉ぶらず細やかに気遣ってくれる大人っぽさ。
あんなに親切にしてもらった日には舞い上がって、周囲の誰もが苦笑する好意丸出し状態で懐くと思う。(なのでジュンに妬かれるイベントではマジでひやっとした…あそこは『おまえホントにうちに兄貴好きだよなぁ』とか何とか、爽やかに呆れ笑ってくれなきゃあ…!/都合が良い)
まずいカレーもどきを全部平らげてくれたときは、義妹の本分を忘れて嗚呼どうしてこの人が落とせないんだと嘆いたよ…!奥さんに嫉妬したよ…!
それであの最期の台詞をプレイヤーだけに聞かせるなんて、ひっっどい仕打ち。
いっそルイの立場で、知らないままでいさせてくれたほうが良かった…!(滝涙)
かなり長い時間変な顔で固まったまま動けませんでした。
え?ルイって誰だっけ?みたいな。

はぁ……何か書いて補えればいいんだけど……。
ラインさん攻略対象の追加ディスク、心から希望します。

白の王子ルート開始

ジュン君攻略中。結婚式が終わったところ。
穴があったら入りたい…。
もう私には……状況が華やかすぎてついてゆけないです。
主人公が乙女すぎて追いつけないです。
ルイちゃん頭に花が咲いちゃってないか?!大丈夫か?!
でも「近づいただけでびびってるヤツが、よくそんな大胆な事が云えるな?」にはときめかせてもらいました。
ぎりぎりのとこで余裕なのがいいね…!///
ジュン君、出来すぎ君は苦手なので第一印象は芳しくなかったものの(上からものを云う感じがどうも)、慣れてくるとどんどんときめき度が増していきます。
初めてヴァイツに行ったときは初っ端に現れた好みドンピシャなラインさんに「グッジョブマイドリーム!」と拳を固めてしまったけど(あの柔らかな物腰と囁くような声質に弱い)、異世界版ジュン君もルックスは可愛いし、話してみると誠実で優しいから結婚相手としてはかなり好条件の相手じゃないか、と気楽でいられたのも序盤だけで、やはりハナから婚約者というのは重みが違うなぁと。
着々と婚礼の準備が進む中、こうなったらとにかく相手を知って恋愛かそれに近い感情を持てるよう努力せねばと暗黙の了解で焦りまくり、結婚の話題が出るたびときめきと怖れを半々に抱き、現実感がないうちは前者の濃度が圧倒的に濃かったけど、寝室を見せられたときは事の重大性に打ち負かされました。
追い討ちをかけたのはジュン君本人がさらっと云った一言。

「まあ、こっちの世界だけのことなんだし」

我が事ながら面白いくらいぞっとした。
なんと云うか……この件に関して本気で深刻になれるのは、家族とか身の貞操とか繊細な情緒面に並々ならぬ拘りを持つ、女である自分だけなんだろうかもしかして――と。
だってよく考えてみたまえよ。
こっちで結婚したとして、現代に戻ってあっちで別の恋愛相手が出来ちゃったらどうする?
いくら政略結婚でも、私は割り切ってそれを見てられる自信がないよ。
捨てられた気持ちになること請け合いよ。
当人だって恋愛相手に悪いと思うに決まってる。
結婚して家族となるなら、あっちの世界でも同じ関係(婚約者)になってもらわねば困る。
でもたった17歳の彼にこんな人生の大事をすぐ決めろというのが、どれほど酷な要求かもわかる。
先行き未定の男子高校生が家族を持つ責任に耐えられるなんて思えないし、望めない。
現実の記憶を持つ者同士だと、元から身内同士でもない限り事が複雑で厄介すぎます。
周りには申し訳ないけど、お互いの健やかな未来のためにこの件は破談にさせてもらいましょう、というのが、一番現実的な道だと思う。
けどしばらく婚約者同士でいるとうまいこと情が移るもので、現代の関りさえだんだんそれらしくなってくるから面白いのね……。(*・・*)
雪草君って話してみると随分性格の良いしっかりしたキャラで、現実世界では妹がいるか一人子かなって感じの(一人子は親の兄弟順位の影響を随分受けるんだそうな)、相手をよく見て話す人です。
建前が固いというか言動を慎重に選ぶというか、素直だけど油断がない印象。
特に結婚直前のイベントで「どうせ私なんて」とひがむ彼女に云った

「少し自分に自信がないだけだよ、お前は。…この前は悪かった。今度は一緒に作ろう。…な?」

にはちょっと――ルイちゃんを通じてぐっと刺さるものがあったわ。
見るべきとこはちゃんと見てる、云うべきことはちゃんと云う、結婚するかしないかについても表のライトな態度とは裏腹に、彼なりに真剣に考えておったのでした。

「おれだって分らない。結婚って何なのか、何が幸せなのか、何が大切で、夫婦って何なのか……。でも、決められた事なら、きっと意味があるはずだって……そう思いたい。だから……。お前と結婚してもいいと思ってる。お前がどう思うかはわからないけどな。
お前といると、きっと楽しいと思うよ」


この言葉だけでも十分感動したしどっと安心できたけど、彼はちゃんと現代でも結婚の意思を確かめてくれる実のある人でした。

「うまく云えないけど……本当の結婚じゃないけど……後悔はさせないし、その……幸せに、するよ……」

男らしいじゃない…!!(感涙)
すねて彼の気を引くルイちゃんの気持ちがわからなんでもない、人の甘えを受け入れる度量のある人。
しかし実際の話、今回のルートにはあまり感情移入できてないなぁ。
現時点では状況が幸せいっぱいすぎてどうも――その、バカップルになれない。あんな可愛い振る舞いは妄想でも私にゃ無理。(笑)
結婚式で涙ぐんじゃったのなんか今回が初めてよ〜。
今までは普通の結婚とは程遠い形だけの「契約」だったから誓いの言葉を聞くときに後ろめたいものがあったけど、今回はまじりっなし純度100%の「誓います」で周囲の祝福もすごかったから、他人の目で眺めつつよかったねぇとしみじみ思えました。
よかったねぇ。(ぬるい微笑み)

それより舞踏会に雪草君と行ったバージョンの、ぐっちゃんの言葉が今更ながら嬉しかったな。
「こいつの面倒みんの大変だろ?」「またあとでな。瞳を頼むよ」。
…………シスコンめ!(愛)
ところで今「瞳」と打って思ってたけど、ぐっちゃんの名前って一人だけ家族で浮いてないか?
「満」「月江」「瞳」「紅蓮」て。
(プレイしてるときは愛の花と紅の蓮でそれなりにお揃いっぽかったので気付かなかった)
紅がつく名前でないといけないから紅蓮なんだろうけど、主人公の「瞳」って公式名には何か意味あるのかな…ハテ。(・・)

闇の王子ED

異世界ED、現代ED、両方ともクリア。
トーヤは生粋のオカマだった……はしゃいでるときの喋り方が素で可愛らしくて好きでした。
D3は好きなんだな〜このテのキャラ。
でも戦ってるところはかっこよかったし、何より最後の淡々とした態度が綺麗でした。
……実は今回のルートは途中から主人公に感情移入できなくなって困った。
これまでは別の存在ということを忘れてしまうほど同調しやすいヒロインだったんだけど、初めて意識を引っぺがされた。
トーヤに真相を打ち明けられた後なんだけど、シェイドに「あなたの命と引き替えならばトーヤ様は助かります。どうか、あなたの命を頂けませんか」と云われるところ。
――なんでOKしちゃうの?!?!?(驚愕)
私はトーヤの過ごした長い長い年月が怖くて痛ましくて、利用されたことは悲しくても彼の望みが叶うのなら仕方ないと思った。
トーヤの云うことはよくわかる。退屈は精神を殺せる。儚いものほど美しい。
残されるのは悲しいけど、せめて安らかな眠りを迎えさせてあげるのが友として妻として一番のやり方なんじゃないかと……思っちゃいけなかったんだろうか……。
そこまで望んでやっと手に入れた死なのに、親友(恋人?)がそれを邪魔してどうするのぉ…?
それも、彼と違って未来に希望のある人がさぁ…。
結局、最期に「もっとアンタと同じ刻を過ごしたかった」と云ってもらえたのでEDには満足したけれど。
最後の最後で、生きたい理由を見つけてしまったのですね。
望みを叶えた代償みたいにして。

それにしてもよかったのはシェイドのイベント。
彼を殺す場面にはボロ泣きしました。

――これで  また お側に  いられるの ですね
――世話の焼ける子 しばらく休んでなさい 私もすぐに逝くわ

なんてきれい………………。(号泣)
ほんとにきれい。完璧にきれい。
きれいすぎて泣けて仕方なかった。
シェイドの本音を聞いてすぐに刺した迷いのなさ、シェイドの安らかな歓び、トーヤの優しい掠れ声。
あれは悲しむシーンなんかじゃ絶対にないよ。
美しい約束と絆の場面よ。
それに、トーヤが消える場面も。
トーヤの最期の言葉と、ルイの返した告白の「私も好きよ!今も、これからもずっと…!」。
素敵……。(泣泣泣)

EDはどっちかといえば異世界のほうが好みだったかな。
シェイドが脇役なのにとても魅力的なキャラで好きでした。
スープのエピソードが印象的で、三人一緒に食事してたりしたら微笑ましいなぁv

紅の王子・現代ED

最後の一枚、現代EDスチルゲット!
またあの一連のイベントを見るのはけっこう辛かったです。
でも今度は冷静だったから、ローザの死を嘆くぐっちゃんに「ねえ、ぐっちゃん…ローザさんのこと…」と尋ねかけた主人公の台詞を見落とさなかった。
ぐっちゃんとローザの関係は、はたで見てるとほとんど恋人同士ね。
元々兄貴が大好きだったっぽいローザはともかく、ぐっちゃんから見たら後から出来た妹のローザは可愛いの一言に尽きるでしょう。
あれだけ懐いて慕ってくれれば、いくら自分のいないところで姉を糾弾していると知ったって、嫌いになれるわけがない。
ましてやぐっちゃんは現代じゃ末っ子だからね…下が出来るって嬉しいよね。
その上、彼はモテ男らしく元々女の子好きそう。
いや好きというか、いつも周囲から男としての魅力を讃えられていれば、自然と本人も女の子をみんな"恋人みたいに"扱うようになるものだと思うのです。
初対面の相手でも、異性であれば人と人より男女の違いを意識して向き合う、性的魅力の高い人ってそんな余裕を自然に身に付けてる。
結婚の問題が出たときの「ローザが結婚相手だったら楽だったのに」という独り言には、ぐっちゃんのぐっちゃんらしさがよくでてると思います。
結局そういう男さお前は。(複雑な乙女心)
何が云いたいのかというと、ぐっちゃんにとってローザは可愛い妹であり、お気に入りのガールフレンドでもあったんじゃないかということ。
絶対的な熱愛対象である主人公より、身近な「仲間」的要素の強い異性だった。
大事なローザを失った辛さ、襲い掛かった後悔の重さが、立ち入れない立場から見ると純粋な恋愛感情から発したものに見えても仕方ないよなー、と。
そもそも仲のいい妹弟(or兄妹)って、ほとんど恋人同士みたいなもんですしね。
他所でぐっちゃんルートの感想を拝見すると「ローザ出張りすぎ」という意見が圧倒的で、思わず強く同意してしまう。
確かにあのスチルが出てきたときは、一体何ルートに入っちゃったんだ…?と引きました。
ぐっちゃんの態度がまた曖昧だからねぇ…生殺しのローザが可哀相。
亡くなる直前の彼女は、恋に盲目の域を超えて愛の狂人に近づいてる。
でも。
ぐっちゃんが自分の気持ちに気付くきっかけになったというだけでなく、ローザの存在は案外プレイヤーの役にも立ってるのではないかと。
個人的な感想だけど、私はローザがいなければぐっちゃんの「外から見た魅力」が今ほどはわからなかったと思います。
彼女の視点から見た彼の頼もしさ、優しさ、男らしさがあるから、弟から恋愛感情をぶつけられるなんて一歩間違えば不気味な状況で、れっきとしたときめきを感じられたんじゃないかと。
というのも私の場合、彼が家族でなく他人だったらそれほど思い入れを持てなかったと思うのよねぇ……例えば自分が同い年のクラスメイトで、「ねえ速水君ってどう思う〜?」と同級生に訊かれたら、さして考えず「まー顔はいいよね」とでも答えてそう。
根がひがみっぽいので、何でも出来るやつには尊敬より苦手意識を抱きがちです。
特に紅蓮は顔のよさ+飽きっぽさ=ちゃらちゃらした雰囲気を持っているので、いくら親切でも「軽薄な男」の印象がぬぐえず、あいつ中学から女の子取っ替え引っ替えで付き合ってるらしいよ〜なんて噂を聞いちゃったら最後、嫌煙の的にもなりかねない。
ところが身内であるというだけで、そんな要素も一気に可愛く思えてしまうから不思議。
弟の美点は自分の誇り!欠点は容認すべき特徴に過ぎない!
もちろん、年下なのに成績も運動能力も人間的魅力も遙かに自分を上回っている存在が身近にいるというのは、ある意味辛いけど…。
ゲーム開始時、冒頭の主人公の態度には「やけにひがみっぽいヒロインだな」と悪印象を持ったけど、ぐっちゃんのキャラがわかってからはごく当たり前の性格として受け入れられるようになりました。
お母さんの「なんにもできなくたって元気が一番よ」とか、ぐっちゃんの「本当にオレの姉か?」「オレがいなきゃなんにもできねーくせに」というの、自分は正直笑って流せない。
リアルにぐさっとくる。(苦笑)
これはもう、ファンタ2のアークとリュートの関係に近いね。
アークの長所はリュートの自慢でも劣等感の原因でもあって、大好きな反面ものすごく嫌い。男同士だと深刻度が桁外れだけど。
何はともあれ、自分の人格形成、アイデンティティにまで関わる大事な存在です。
そんなわけで、弟であることから愛着を持ちやすく、ローザの存在があるから客観的に見た魅力もわかる、ぐっちゃんの存在はこの二つの要素を持って初めて、私に特別な感情を持たせてくれます。
でもこのバランスだと、明らかに弟であることの比重が重い。
故に現代EDは、私は手放しでは喜べなかっ…た…。
もう雷が鳴っても様子を見に来てくれない、寝坊しそうになっても起こしてくれない、帰りが遅くなっても心配してくれない!
嫌だ、ぐっちゃんは弟だから、家族だからぐっちゃんなんだ!!(嘆)
しばらく家にいるだけで辛くて、本人に電話しまくってそうです。
でもあのツリ目とギザギザ赤茶髪とチョーカーがないともう私の弟って気がしないよ……ぐすぐす。(弟離れしろ…)
血の繋がりがなくなっても、恋愛方面の進行はやっぱり難航すると思います。
物心ついたときから側にいてずっと「弟」として接してきた人をいきなり恋愛対象として見るのはねぇ……ぶっちゃけ無理だよね。
でもぐっちゃんなら時間がいくらかかっても平気だろうし(なにせ他の子と付き合ってても姉以外見れないんだから)、主人公も彼を失った痛みを嫌ってほど体験してるので、何があっても一緒にいると思う。
ぐっちゃんの死に際の告白を思い出すと信じられる。

黙ってようって  ずっと 
 一生黙ってる つもりだった
けど 云っちゃった から もう
何度云っても 同じ  だよな
 オレ  やっぱり お前が好きだ 好き  なんだ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!(滂沱の涙)
大丈夫!こんな純粋な気持ちがあれば何があっても大丈夫!!
これ以上愛してくれる人なんか他にいないとわかれば他を選ぶなんてきっと出来ない。
それでも恋愛が無理なら、某ゲームの桜川兄妹のようにただずっと仲良く暮らしてればいいのです。
私としては、異世界EDで世継ぎ問題が勃発するまで微妙な姉弟関係を持続させてればいいと思うのだけどね。(笑)

ところでローザの持ってたキス写真(?)って一体なんだったんでしょう。
謎。

紅の王子・異世界ED

ぐっちゃんのせえでアタマが割れるように痛い……です……。(死)
PS切ってもうけっこう時間たってんだけどな……かなり長い間アイスノンで頭冷やしつつひっくり返ってたんだけどな……。
いやあスゴかったっすよ……一番泣いた映画を観たとき以来の大泣きをやりましたよ……我が人生史における快挙ですよ……ゲームで狂い泣き。
あう、痛い。色んな意味で痛い。
死なれるって辛すぎる…前回のほうがよっぽど楽だった。自分が死ぬほうが。
なにせぐっちゃんだからねー…世界を呪いたくなったね。
顎から滴るかというほど涙まみれで「嫌アアああああああああああああああああぐっちゃんを返してええええええええ!!!!!!」と脳内大混乱、マジで血管切れそうでした。(いやさすがに実際に声は出してないけど)
ED直後、部屋からひょっと出てきた父に「…寒いのか?大丈夫か?」と後ろから訊かれました。
いや寒いっていうか、サムイよね。

ぐっちゃんの「愛してる」はものすごい本物の威力を持ってました。
明治時代まで「愛」という言葉を持たなかった日本人が「愛してる」と云うとキザだったり嘘っぽくなりがちだけど、彼のそれはかつて相対したことがないほどしっくりきてた。
家族愛から始まったものだからかなぁ。
姉として、守りたい存在として、誰よりも強く、愛してる――と。

やっぱり オレ
 お前のこと 好きだ
 好きなんだ 
誰よりも愛してるって
 ずっと 
ずっと ……

一生懸命、何度も何度も、繰り返して繰り返して。
いやあああああああ…………返して返して私の弟をぐっちゃんを返して、いやだいやだいやだいやだああああああ…………。(泣崩)
こうなるともうただひたすら失いたくないだけで、愛情の中身や立場なんか本当どうでもいい。

彼の結婚後の旦那面っぷりは、こそばゆいやら面白いやらで大変楽しかったです。
現代で「どこ行ってたんだよ?……まさか、デートか?」と訊かれるイベントを皮切りに、どんどんエスカレートしていく愛情表現。
「うるせーな、弟が姉を心配すんのは当然だろ」「もういい。瞳に何もなかったし」「お前は気にするな。何があってもオレが守ってやるよ。絶対にな」。
自分、現代の名前はHNにしてるんですが異世界バージョンは「ルイ」のままやってるので、異世界に戻るなり「ルイ!おーいルイ、どこだ?!」「ルイ、なにしてんだよ!」「ルイ、いーからこっちこい!」といきなり声付きでまとわりつかれてブッと噴き出しました。
新婚ボケ丸出し…!恥ずかしー!
ミーアに帰ってマリンコンパクトで連絡したときの反応は絶妙です。

「ロッドから出るなっつったろ!そんなにオレといるのがイヤか?」
「もうそれ使うのはよせって。……話すなら、目を見て話したいんだ」
「もう帰ってこいよ。瞳がいねーと調子でねーし……オレの手の届くところにいてくれねーか?」

最後、恐ろしくじれったげな甘い声をだしやがります。
相手が弟だけに、初夜に押し倒されても「?!何?」と驚いて済ませられたのに、ここまで執拗にかまわれるとさすがに疑惑がもたげてくる。
この子、異世界で結婚したからって周りのムードに呑まれちゃったんじゃないかしら…。(不安)
一番うろたえたのは、お城に帰ったときの出迎えのひとつ。

「大丈夫か!?襲われたりしてないか!?……ふう、よかった。最近魔族が悪さしてるってウワサ聞いたからさ。……お前を抱くと安心するよ。ったく、心配かけさせんなよ?

…ぐ、、、、、、、ぐっちゃーん…?どうした……?(冷汗)

それにしてもローザが最後まで懐いてくれなかったのは残念だったな〜。
立場的に当たり前といえば当たり前なんだけど、正面から好きになりたかった…本人はゴメンだろうけど。
真っ青な顔でぐっちゃんが部屋に帰ってきたときのざわついた感じ、嫌だったなぁ…。

「あいつの気持ちわかってて、見せ付けてたんだ。サイテーだよ、オレ……。兄妹だってわかっても、あいつ一生懸命だったのに……」

ぐっちゃんの声、ぐっちゃんらしくてすごくいいな、好きだな、と思ってたけど、このイベントから完全に惚れました。
すーーーごい引き込まれた。本物の悲嘆、絶望。
息も絶え絶えの最後なんかもう、私が完全に現実のこと忘れてたよ。
このままゲームを終わらせたくないと思うほど愛しい弟をもらえたことを、思わず演じてる声優さんに感謝したくなります。
ううー、ホント、ずっと一緒にいたいなぁぐっちゃん。
胸の痛いルートだったけど、こんな存在ができたのは本当に大収穫だった。
血の繋がった姉弟同士で、よくぞここまで正直に美しく作ったものだと思います。
素敵な恋愛物語だった。感動。

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